2015年10月29日追記:

・2017年大統領選の予想アンケートに震撼する社会党

先週フランス2TVが公表した2017年大統領選挙の世論調査で、現職の社会党オランド大統領の人気が依然として低いことがわかった。

一位は共和党のアラン・ジュッペで52ポイント。二位は極右政党FNのマリーヌ・ルペン、37ポイント。三位はフランス民主連合フランソワ・バイルー、36ポイント。4位に共和党ニコラ・サルコジ、28ポイント。そして5位に、社会党フランソワ・オランド現大統領、19ポイント、という順だ。社会党の候補者選択が鍵。

・一ヵ月後に迫る地方選挙にむけた極右政党封じ込め対策

地方選挙を一カ月後にひかえ、ピカルディー、ノール・パ・ド・カレで極右政党FN党首、マリーヌ・ルペンが当選予想のトップを走っている。有力候補者は3人で、マリーヌ・ルペン、38ポイント。共和党候補グザビエ・ペルトラン、26ポイント。社会党候補ピエール・ド・サンティニョン、19ポイント。…

今日、マニュエル・ヴァルス首相は、極右政党の当選を極力阻止するため、社会党候補の取り下げを提案し、社会党支持者に共和党候補へ投票するよう呼びかけた。「この州で社会党候補が立てられなくても、ほかで精一杯頑張る」とヴァルス首相。社会党候補と共和党候補の票を集めれば単純計算で45ポイントとなり、FN党首マリーヌ・ルペンの当選を回避できる見込み。

・エール・フランス熾烈な労使交渉

Easy Jetやライアン・エアなどのロー・コスト航空会社の参入による経済難などで、エア・フランスは、パイロット300人、スチワーデス900人、地上勤務1700人の解雇を提案した。エア・フランス上層部は、パイロットなどの給料が他社と比較するとかなり高給であることに言及し、給料の見直しを組合に提示。給料低減を認めない場合は解雇せざるを得ないという方針を明らかにしたため、この一ヶ月肉弾戦に近い労使交渉が行なわれている。

すでに同社は、近々就航本数を減らし、2017年を目処に1900人の解雇を計画中。

・学校のいじめ、120万人の生徒が被害

学校で、いじめや暴力に会ったという生徒は全体の10%すなわち120万人にのぼり、過去最高となっている。いじめ撲滅キャンペーンを強化する方向へ。

・車の盗難

フランスの車の盗難は年間11万台。一番狙われている順に、スマート、フォード・フィエスタ、そしてプジョー406となり、高級車より一般車で転売しやすい車種が中心となっていることが分かった。中でもエレクトロニクス搭載の車は錠の解除がされやすく盗難されやすい傾向にある。車の盗難に対する保険額は、10億20万ユーロに上る。

・中国がエアバス購入

中国がエアバスA320 の購入を決めた。取引額は90億ユーロ。

(フランス2TVから)