パリ周辺の現代アートセンターのなかには、古くから継続して発信を続ける施設もあれば、新しくできたスペースもあり、ここでは、最近見に行ったパリ南方の郊外にある四つの現代アートセンターの顔を少し紹介したいと思う。ヴェリズィ、マラコフ、アルフォールヴィルのセンターは市のサポートによって成り立っており、こうしたパリ周辺の市が応援する現代アートセンターは数が多い。そうした発信地はこの次取材ができた折に、少しずつアップする予定。現在開催中の展覧会へのアクセスは各サイトで。
[1.ベルサイユ、ラ・マレシャルリー La Maréchalerie]
ベルサイユ宮殿と、ベルサイユ市役所に挟まって歴史的なたたずまいと規模を誇るベルサイユ建築学校。そのなかに設けられた現代アートセンター。
http://lamarechalerie.versailles.archi.fr/
責任者 Valérie Knochel Abecassis
énsa-v, 5, avenue de Sceaux – BP 674 // 78006 Versailles Cedex
Tel: +33(0)1 39 07 40 27 – Fax: 01 39 07 40 94 – email: lamarechalerie@versailles.archi.fr
[2.ヴェリズィ・ヴィラクブレィ、ロンド-ミクロ・オンド、L'Onde]
ヴェリズィ・ヴィラクブレィは、国道86号線に沿うようにある新興ビジネスタウン。この数年で新建築のマンションや会社が立ち並ぶ巨大なエリアになった。L’Ondeは600人収容可能の劇場が主体で、シンプルなグレーのスペースの現代アートセンターの名前は、ミクロ・オンドMicro onde。ミクロサイズのオンド?、いえいえ、日本語で「電子レンジ」の意。
MICRO ONDE CENTRE D’ART CONTEMPORAIN
責任者 Sophie Auger
01 78 74 38 76
s.auger@londe.fr
[3.マラコフ、マラコフ・メゾン・デ・ザール現代アートセンター、Centre d'art contemporain - Maison des arts de Malakoff]
パリの市境と数百メートルも離れていないマラコフの現代アートセンターは活動を始めてもう20年近くにもなる。人目を引く建物は60年代、朽ちかけていたのをアンドレ・マルローが調査し、国王の護衛宿舎であったことが判明。のちに県が修復。町が管理を買い取って現代アートセンターにしたという逸話がある。
http://maisondesarts.malakoff.fr/
Maison des Arts de Malakoff
責任者 Aude Cartier
105, avenue du 12 février 1934 – 92240 Malakoff
+33 (0)1 47 35 96 94
[4.アルフォールヴィル、ラ・トラヴェルス、La Traverse]
2014年暮にできたほやほやの現代アートセンター。建築や棲家に関連する展覧会をめざしているらしい。
http://cac-latraverse.e-monsite.com/
責任者 Bettie Nin
9 rue traversière
94140 Alfortville
+33.(0)1.56.29.37.21
contact@cac-latraverse.com