酷暑警報発令 - フランスはきょう、全国的に猛暑に見舞われ、アキテーヌ、ピレネ、イル・ド・フランス、ローヌ・アルプ、およびアルザス地方を中心に、合計9県で酷暑警報が発令された。パリは日陰で35度、リヨン36度、日向で40度を記録。ボルドーでは朝方すでに30度、昼間はやはり40度で最高を記録した。南仏をキャンピングカーで移動するツーリストの車の中の寒暖計が48度を指すほど、道路は異常に温度が上がっている。
アキテーヌ地方は今夜、集中豪雨に見舞われるもよう。夜も23度あり、酷暑度「2」という判断が下された。メテオ・フランスの予報では、今週日曜まで温度が上昇し続ける。熱中症や脱水症を避けるため、一日2リットルの水を飲むようにテレビで呼びかけている。
My opinion - 二ヶ月前の5月は10度以下で山地では降雪のあった寒い初夏から、6月末から好天が続いて35度以上の厳しい暑さがフランス全体を襲っている。数年前まで、夏でもその日のうちに急に温度が下がるので、用心のために暑くてもフランス人は必ず長袖のセーターや上着を抱えて外出したものだが、昨今は暑さが建物や空気に浸透して夜でも暑く、したがって上着を小脇に抱えている人などほとんど見かけることはなくなってしまった。センスをばたばたさせる人も見かけるようになり、激しい気温の上昇は、フランス人の生活様式を変化させつつあるようだ。それにしても冬向けに密封されて作られた郊外線地下鉄の電車内の蒸し暑さはかなわない。TGVは空調が完備しているが、地下鉄はまだまだ冷房車の出現まで時間がかかりそうだ。