2010年1月-2月発表、フランス国勢調査およびそれにともなう社会の数字:
-フランスの人口 約6500万人。
-昨年一年間で、29000から30000人のサンパピエが国外追放された。
サンパピエとは、滞在許可証を持たない(あるいは許可が出ない)外国人のことで、フランスの旧植民地から来てすでに何年も季節労働者などをしてフランスの納税者である場合も少なくない。
-一方で、フランス滞在許可が下りた外国人数は、173991人。ヨーロッパ第一。
-毎年、農地の減少が加速度化。1980年の54千ヘクタールに対し、2010年は72千ヘクタールの農地削減と都市化が見込まれている。農業経営者人口も同時に激減。
-2009年は、自営業設立が58万件。過去最高で、2008年より75%増。
経済恐慌で就職難や失業の増加に対する自衛の現れ、という見方が強い。
-今年3月に行われた地方選挙へ向けて、黒人の立候補者が増えた。TVニュースが、「政治に色がつく」と表現。
(ちなみに、有色人種の閣僚参画は、2007年サルコジ政権下、フィヨン内閣が歴史上初めて。41歳で法務大臣になったマグレブ系移民出身のラシダ・ダティは法相を退き、ヨーロッパ連合議員に就任。)
-警察の拘留回数、年間80万件。友人のけんかにかかわった14歳の少女が自宅からパジャマ姿のまま警察に連行されるなど、むやみに取り締まる件数の多さや無謀な拘留のしかたが問われている。