La Triennale ‐ ラ・トリエンナール
2012年4月20日‐8月26日
コミッショナー:オキウイ・エンウィゾー
2012年のパリ・トリエンナーレは、パレ・ド・トーキョーの展示室拡張工事の竣工とともに開催され、パリおよびパリ近郊の現代アートの現場、7箇所(ベトンサロン、アートと研究センター、イヴリィ現代アートセンター・クレダック CREDAC、ガリア・ミューゼ、パリ市立モード博物館、グランパレ、レザンスタン・シャヴィレ、オーベルヴィリエ・ラボラトワール、ルーヴル美術館)と共催しての大々的な展覧会となった。…
CONTACT
Accueil visiteur : 01 81 97 35 88
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ACCES
Métro, Bus, RER
Métro :Ligne 9, stations Iéna et Alma Marceau
Bus : Lignes 32, 42, 63, 72, 80, 82, 92
RER : Ligne C, Station Pont de l’Alma
パレ・ド・トーキョーと7箇所を含む説明PDF(フランス語)[Intense Proximité]
Ex): ルーブル美術館では、ラ・トリエンナールの大きなテーマである奴隷制度を中心に、美術館が所蔵する奴隷を主題に扱った作品の周辺について3回にわたりパネルディスカッションを行う(5月4日、19時から。5月25日19時から。6月1日19時から。予約はメールで:resalouvre@latriennale.org )
My opinion: 現在のところパレ・ドートーキョーの3万平米という巨大な展示を拝観したばかりだ。パレ・ド・トーキョーは、外気の寒いパリが閑散として人気が無いのと同じように、入場客も非常にまばら。がらんとした天井の高い、しかも鉄筋やコンクリート、レンガの壁などがむき出しの大きな建築ストラクチャーが強烈さを露にする展示環境では、作品ははらわたを出したような大建築の中に掻き消え、雑然として見える箇所が多すぎるようにおもう。数多くのアーティストの作品が置かれているが、ほとんどの作家たちは、おそらくこのような環境の中で作品が見られるということを想定してはいなかっただろう。作家が思う展示をしていないと自覚するのであれば、作品の見づらさを解消する方法がもっとあるようにおもえてならない。あるいは一方で、この雑然さが世界を象徴するありようだからこれでいいのだ、という発想が展覧会に通底していると穿つとすれば、こうした外の世界の雑然とアートの混沌をない交ぜにするような展覧会のありかたを疑問に思わざるを得なくなってくる。
まだパレ・ド・トーキョーしか見ていない。トリエンナーレの思想はまだ見えていないのかもしれない。他の7箇所は徐々に訪問してそのつど紹介していくことにしたいと思う。(S.H.)
ラ・トリエンナール、パレ・ド・トーキョー