ポスト・福島、ドイツ原発全面廃止へ - ドイツ政府は、2022年をめどに原子力発電の全面廃止を決定、昨夜公表した。現在ドイツは17基の原子炉を保有している。福島第一原子力発電所事故をきっかけに、アンゲラ・メルケル政府は原子力開発への積極政策をいったん保留して国内の原子炉7基の稼動をストップしていたが、「福島の惨事の苦悩をドイツで味わわない」ために全面廃止へ踏み切った。ドイツ政府の決意に対しフランス政府は、「ベルリンの姿勢を尊重する」といいながらも、「フランスも全面廃止へ?」の質問に、フィヨン首相は「フランスの原子力開発はドイツと比べ物にならないほど発展しており、国内には58基の炉心がある。原子力発電への依存も比較にならないほど大きく、ドイツと歩調を合わせることはまったく不可能だ」と回答した。
旱魃のフランス - 4月から雨量が少なかったフランスは全国的に旱魃。水飢饉により今日からフランスの50以上の県が節水体勢にはいった。リモージュ一帯の貯水池の水位が下がりすぎ、原子力発電所の炉心の冷却がままならなくなっている。
バクテリア、コリバシル - 生野菜で食中毒。スペインから輸入されたキュウリについていたらしいバクテリアが原因で、ドイツのハンブルグで300人以上が中毒、うち11人が死亡した。食中毒患者はドイツを中心にデンマーク、スエーデン、オランダなど1200人以上に膨れ上がり、フランスでも3人の中毒者がでてヨーロッパがパニック状態に陥り始めている。一部ではキュウリのみならずトマトやサラダなども疑わしく、検査が進められているが、コリバシルというバクテリアによる中毒症状は抗生物質が効かず、内臓出血や神経系統などを侵され激しい症状を伴って治療が生半ではなく、医療関係者のあいだに緊張が高まっている。高齢者や女性、また子供などが犠牲となりやすい。いきおいあちこちで野菜の買い控え。夏野菜の収穫期のピークに入った農家や関係者が大打撃を受けている。(フランス2TV、TF1TV)