1983年7月、フランスに渡る。プログラムされていたボルドーの語学研修が終わる9月中旬にパリへ上った。パリの南に位置する大学都市の日本館に居住し屋根裏の小さなアトリエを借りて主にここで制作した。日本館の委員会がまもなく個展を企画し、1984年3月、彼の地で制作した作品を発表。これがフランスで最初の個展となる。以後、制作は飛躍的に展開していき、1984年秋からパリ国際芸術都市へ居を移した。
カットが自由なカードボードの利用とともに空間への意識が強くなっていった。
パリの中心に位置するパリ国際芸術都市は、制作アトリエにささやかな居住空間を加えて作られたアーティスト・イン・レジデンスである。公募展や国際展に出品する機会を掴んだことで、いよいよ作品制作にはアクセルがかかり、仕事の展開はより目覚しいものになった。
1984−1985 展覧会
1984年3月 個展、パリ国際大学都市 日本館
1984年5月、9月 フランス政府給費留学生展、ギャルリー・ベルナノス、パリ
1984年11月 サロン・ドートンヌ
1985年2月 サロン・ド・ラ・ジュヌ・パンチュール
1985年3月 二人展、パリ国際大学都市 日本館
1985年5月 フランス政府給費留学生グループ展、ギャルリー・ベルナノス、パリ
1985年5月 サロン・ド・モンルージュ
1985年6月〜9月 第17回国際絵画フェスティバル、カーニュ・シュル・メール美術館(全会一致で審査員奨励賞)
1985年9−10月 サロン・デ・グランズ・エ・ジュヌ
1985年10月 日本人アーティスト12人展、ヴァルドワーズ県庁企画
1985年12月 フランス政府給費留学生選抜二人展、平川滋子&マーク・アルデルトン、ギャルリー・ベルナノス、パリ