アメリカ、絶滅危惧種、保護法の改悪
米国政府は月曜日、1973年成立以来アメリカ領土の数多くの絶滅危惧種を保護してきた法律を大幅に緩和することを承認した。今回条項が切り捨てられた保護法は、アメリカの紋章にある白頭鷲をこれまで絶滅の危機から救ってきたものでもある。(AFP写真)。
世論調査によると、リチャード・ニクソン政権下で環境保護における世界計画として立ち上がった絶滅危惧種の保護には、米国市民の大多数が賛同している。しかしながら、ドナルド・トランプ共和党現政権は、「絶滅の危機にある」種と「危機状態」の種に同等の保護を自動的に付与するとした条項を削除し、大幅な変更へ持ち込むことを決定した。改定法は同時に、野生生物の保護を決めた場合に、保護にかかる費用に制限をしないとした条項も削除した。
多くの環境保護団体はこの改悪を非難しており、保護種の生息地が徐々に破壊されていくことに大きな懸念を表明している。
新しいテキストはとりわけ、「危機にある」種と「絶滅危惧種」にこれまで同じ保護を与えるとした条項を削除しているこことが注目される。
「今まで、危惧種のリストにある種はすぐに保護されましたが、新制度は、危惧種とみなされた種の研究が実施されて認定されるまで、保護されなくなるだろう」と専門家や環境団体は嘆いた。多くの環境団体は今回の改悪を非難しており、すべては企業利益に向けたもので、保護種の生息地の急進的な破壊につながる可能性があると憂慮する。大企業は、これまで保護されてきた絶滅危惧種の生息地に、道路やパイプライン、石油その他の採掘や産業プロジェクトを推進できることになる。
企業開発で徐々に追い込められる動物にとって、致命的だ。
https://www.francetvinfo.fr/monde/usa/
引用文:フランスアンフォ、リベラシオン電子版、2019-8-12, 13
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My opinion: 環境保護法を片っ端から崩し、国難を体現するトランプ政権。アメリカの規制を外すことでアフリカでのアメリカ人の狩猟が増え、象牙やその他の輸入も増える。その一方で、先週はアラスカの州知事がトランプと会見し、アラスカでの石油開発を承諾したため、野生の赤鮭で豊富な大自然が破壊される方向に決まった。大企業優先の追求で、どこまで地球は荒らされるやら。