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ワシントンのカーネギー科学院とウッドホール海洋学研究所が、推定されていた温度より60℃(110°F)ほどマントルの熱が上がっていると発表した。

マントルは地球の体積の84%を占めていて、火山の動き、地震の発生、大陸と海底の形成や崩壊に大きな影響をもたらしている。マントルは固体だが、非常にゆっくり液体のように働き、コアに向かって流れて温度が高くなるものと地殻に向かって移動しながら冷める巨大な循環対流があるが、その境界に、しばしば巨大で不思議な過熱異常が生じる。この熱流が地殻に向かって上昇すると、地殻を貫通して “ホットスポット”とよばれる火山を作る。

一般的にマントルの温度は、地殻の近くで約900℃(1,652°F)、またコア近くで4,000℃(7,230°F)に及日、平均して、1,410°C(2,570°F)である。マントルの温度はコアに近いほど熱くなり、また、地下構造プレートの沈み込みと崩壊で水が浸入した場合に、化学反応でマントル領域が非常に熱くなる。

科学報告書では、マントルのミネラルに含まれる約50〜200ppmの水分計算で温度上昇を検証したという。その結果、マントルかんらん岩の融解温度が最終的に考えらていた温度より60℃(110°F)高いことを証明した。 たった60℃の小さな温度差も、マントルが地表に大きな影響をもたらしていることを思えば、こうした検証はあってしかるべきだろう。

ニュースソース:iflsceince http://www.iflscience.com/environment/earths-mantle-hotter-anyone-previously-thought/