Bernar Venet
ヴェルサイユ宮殿で、ベルナール・ヴネ展 2011年6月1日から11月1日まで。 アメリカ在住のフランス人アーティスト、ベルナール・ヴネ(70歳)の展覧会がヴェルサイユ宮殿で行われている。すでにここで行われたジェフ・クーンズ、村上隆展に続き、住民協会には大変不評のもよう。周辺からは撤去の申請がでたが、11月まで彫刻はそのまま置かれることに決定した。ジェフ・クーンズや村上隆とは幾世代も離れた古参のベルナール・ヴネは巨大な鉄の彫刻で著名で、長いあいだオーソドックスな仕事を継続してきた。こうしたアートも歴史の町は自分が誇りとするベルサイユ宮殿に受け入れたくはないらしい。 コールテン鋼、高さ22m。
展覧会
パリ市立近代美術館 Apartés : http://mam.paris.fr/fr/expositions/apartes 2011年1月14日から5月7日まで。 常設展示室において、最近美術館が購入した若いアーティスト、デルフィンヌ・コワンデ(Delphine Coindet)、アリアンヌ・ミシェル(Ariane Michel)、ラファエル・ザルカ(Raphaël Zarka)の3人の作品が中心となって紹介されている。ビデオインスタレーション、インスタレーション、写真、オブジェなど。また館内にはこの展示にあわせて設置されたクラウス・リンケなど1970年代のインスタレーションもみることができる。 INCI EVINER, Broken Manifestos : http://mam.paris.fr/fr/expositions/inci-eviner 2011年1月13日から4月3日まで。 SAM ART PROJECTSの枠内で2010年8月からヴィラ・ラフェでアーティスト・イン・レジデンスをして作品制作をしたイスタンブール在住のトルコ人アーティスト、インシ・エヴィネーのビデオ・アート。 Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris パリ市近代美術館 11 avenue du Président Wilson 75116 Paris Tél : 01 53 67 40 00 ACCÈS 交通 Bus : lignes 32, 42, 72, 80, 82 et 92 Métro : ligne 9 –...
Palais de Tokyo 現代アートセンター
Palais de Tokyo パレ・ド・トーキョー 現代アートセンター - 2001年フランスで初めて私企業の支援を主体とする現代アートセンターとして開館。現在はフランス文化省の支援を50%受けて運営し、文化省提携現代アートセンターとして全国の現代アートセンターと名を連ねている。初代名誉館長はピエール・レスタニ(2003年死去)、初代ディレクターは、ニコラ・ブリオとジェローム・サンス。 現代作家の展覧会を開催。 artist in residence : アーティスト・イン・レジデンスの応募を受け付けている (毎年12月15日受付締め切り)。 また、現在パレ・ド・トーキョーは地下の拡張工事を行っており、2012年には9000平米が開館しそのうち5500平米が展示室として利用されることが決定している。 Palais de Tokyo site de création contemporaine 13, avenue du Président Wilson, PARIS Métro Iéna Bus 32, 42, 63, 72, 80, 82, 92 RER C, Pont de l’Alma Informations +33 1 47 23 54 01
国立造形芸術センターCNAP、買い上げ作品オンライン
国立造形芸術センターCNAPが、フランスの国立現代アート公庫に1998年から2008年の10年間に収蔵した作品〔主に買い上げ、また寄贈も含む)を作家リスト別に整理、オンラインした。リストはアルファベット順(作家の名前の頭文字をページ上のアルファベットで検索)で、表内の名前をクリックすると作品写真を見ることができる。 国立現代アート公庫 Fonds national d’art contemporain, 1998-2008 ・リストアップされた作家数: 2252名。 ・買い上げ・収蔵作品総数: 9858点。
文化省提携の現代アートセンター紹介、61箇所
フランス文化省の支援を受けて活動する、文化省提携の現代アートセンターは全国61箇所ある。 文化省提携、全国61の現代アートセンターの住所録(CNAP提供) ・ここでは中でも現代アートセンターの古参として名高いケルゲエネックを紹介する。 Domaine de Kerguéhennec, Centre d’art contemporain. 16世紀の歴史建造物が、1972年モルビアン県議会に買い上げられ、直後にマルタ・パンやリチャード・ロング、ジャン=ピエール・レイノーなどの作品が広大な庭園に設置され始めた。庭園の20点以上の作品は主に国の発注で制作されたものである。現在は建造物を利用した展覧会、国際アーティストを招待したアーティスト・イン・レジデンスが行われている。 Domaine de Kerguéhennec, centre d’art contemporain, centre culturel de rencontre, 56500 Bignan tel: + 33 (0)2 97 60 44 44 - fax: + 33 (0)2 97 60 44 00 - e-mail : info@art-kerguehennec.com
ギメ美術館でChen Zhen 展
Chen Zhen au Musée Guimet/ ギメ美術館でチェン・ゼン展が開かれる。 Centre national des arts plastiques/ 国立造形芸術センターの現代アート・コレクションの中からチェン・ゼンの作品5点が選ばれ、アジア美術館として知られるパリのギメ美術館で、モノグラフィーが紹介される。チェン・ゼンは1955年、上海の医師の家庭に生まれ、1986年パリへきて、パリのボザールに入った。その後世界のグローバリゼーションの動きの中で、中国の伝統と西洋化の共存への模索を作品にする。2000年12月不治の病で死去。 国立造形芸術センターとのコラボレーションで、アジアの現代美術をギメ美術館で行うのは初めての試み。 Chen Zhen 展会期: 2010年9月29日から12月13日まで。 ギメ美術館: http://www.guimet.fr/ チェン・ゼン展紹介ページ: http://www.guimet.fr/CHEN-ZHEN Musée Guimet 6 place d’Iena 75 116 Paris Tél : 01 56 52 53 00 CNAP公式サイトの紹介ページから: Les œuvres de l’artiste Chen Zhen entrent en dialogue, spirituel et formel, avec celles de la collection permanente du Musée Guimet....
ヨーロッパ文化遺産の日
9月の第三週のウィークエンド(18日、19日)は、ヨーロッパ文化遺産の日で、フランス、ベルギー、リュクサンブール、オランダなど総勢49カ国の各地の文化遺産が一般公開される。 もともとは1983年、フランス文化大臣ジャック・ラングが、フランス国内の文化遺産を開放して一般参観のできる日を設けたのが始まりで、大盛会を博したフランスの文化遺産開放の評判はあっというまにヨーロッパ各地へ伝染し、すでに1985年には近隣のヨーロッパ諸国が開催するほどになった。これに裏付けられて、ジャック・ラングは1991年、ヨーロッパレベルでの開催を正式提案。これによって、欧州議会で、ヨーロッパ文化遺産の日/ Journées Européennes du Patrimoine が認証されたもの。 第27回文化遺産の日のフランスのテーマは、「歴史上の大人物-女性や男性が歴史を作るとき」。日ごろ一般には開かれていない文化遺産を含めて、フランスでは全国で1万5千箇所の美術館、博物館、遺跡、お城、庭園、宗教建築、政府関係公舎(大統領官邸のエリゼ宮や別邸、シャンゼリゼのリドの舞台裏、フランス鉄道のアトリエや電車の操縦室、トゥールーズのエアバス工場では巨大なA380の建築行程や飛行機内の一般公開も)が無料公開されることになっており、今週末二日で、約千二百万人の動員が見込まれている。 ・フランス文化相フレデリック・ミッテランの「文化遺産の日とテーマ」紹介(英語): http://www.journeesdupatrimoine.culture.fr/node/134 ・フランス全国の文化遺産開放についての詳細情報 PDF(場所、開放時間、電話番号など23頁。フランス語バージョンのみ): http://www.journeesdupatrimoine.culture.fr/sites/all/themes/jep2010/images/presse/cp_programme.pdf
アルビ市、人類の世界遺産に指定
Albi - 南仏ミディ・ピレネ地域タルヌ県のアルビ市が、ユネスコから人類の世界遺産に指定された。14年前からユネスコに指定請願を提出して待ち望んでいたもの。アルビ市はトゥールーズ・ロートレックが生まれたところとしても有名で、ロートレック美術館があり、屹立する歴史建造物のうち丘の上のサント・セシル大聖堂がその荘厳さできわだっている。川を挟んで全体にレンガ作りの町並みからくるオレンジがかった風景は絶景だ。ユネスコに指定された人類の世界遺産は現在これで908箇所。 歴史建造物の一つ、サント・セシル大聖堂(Sainte Cécile 写真)は南仏ゴシック様式で、レンガ造りの聖堂として世界一を誇る。1282年から1480年にかけて建設されたもので、長さ113m、高さ40m、幅35m。 トゥールーズ・ロートレック美術館: http://www.musee-toulouse-lautrec.com アルビ市公式サイト: http://www.mairie-albi.fr/
elles@centrepompidou
ポンピドーセンター国立近代美術館 - 2009年春から、女性のアーティストに焦点を当てた収蔵品展が、同センター4Fで行われている。題して、elles@centrepompidou。 芸術の中の女性についての疑問や問題をとりあげ、女性アーティストのひとつの歴史を仮説として導き出そうとするものである。作品点数は350点、作家の数、150人。女性作家が行ってきたイベントの歴史、大きな国際展に女性作家が取り上げられた歴史や受賞した年、ドイツのドクメンタではじめて女性と男性の作家の数が50%50%となった年など、あらゆる歴史が要約されている。展覧会は、2011年2月まで。
インスティテュート
美術館: -Cy Twombly au Louvre – ルーブル美術館にサイ・トゥオンブリーの天井画。2010年3月25日から一般公開。 スュリー翼ブロンズの部屋の大天井画は、数年前に設けられたルーブル美術館の現代美術部門がコミッションし、 Janet Wolfson de Botton 財団とGagosian Galleryの協力で実現した。 ルーブル美術館内では、現代アートのイベントが活発に行われており、テンポラリーな展覧会では、リチャード・セラ、ヤン・ファーブル、ジョゼフ・コスース、Contrepoint展。また毎年アートフェア、フィアックをクール・カレに受け入れ、恒久的な作品では、ルーブルの建物を作品の設置にあわせてすこしずつ改造しつつ、すでにアンゼルム・キーファー、フランソワ・モルレの作品が収蔵されており、サイ・トゥオンブリーは三人目になる。 古いものと新しいものの共存、あるいは新しいものは古いものの延長線上にあって空間を共有するという、そんな思想の実現だろう。 http://www.louvre.fr/llv/commun/home.jsp -Centre Pompidou-Metz サントル・ポンピドゥー・メス、20世紀の傑作を結集して、2010年5月12日開館。5月16日特別開館明け方1時まで。 建築家:Shigeru Ban (Tokyo), Jean de Gastines (Paris) et Philip Gumuchdjian (Londres) パリ、ポンピドー・センター国立近代美術館の「地方分権化」。国立近代美術館の地方敷衍ははじめて。 住所:1, parvis des Droits de l’Homme, CS 90490 F-57020 Metz Cedex 1 ロレーヌ地方モーゼル県メス市 TEL: +33(0) 3 87 15 39 39 www.centrepompidou-metz.fr