フランスの第二次世界大戦終戦記念日

8日朝、オランド大統領は凱旋門の無名兵士の墓へ参拝。

戦争がつくりあげた神話(フランス2TVから)

この5月8日は、第二次世界大戦が終了して71年を記念する日となる。戦いは、今の私たちが考えるようなものではまったくなかった。1945年5月、ナチスドイツが打倒され、勝利者にとって大きな安堵の日が訪れた。しかし、それはまた、この戦争から紡ぎだされた多くの物語の始まりでもあった。

神話その1 「フランスは連合軍の勝利に貢献した」

1918年の第一次世界大戦終戦時に、フランスのレジスタンスや連合軍に貢献する人たちの数は37%であったのに対し、1945年はたった3%、つまり第一次大戦時の12分の一の市民しか連合軍に貢献をしなかった、と『第二次世界大戦の神話』の共著者ジャン・ロペズが述べている。

神話その2 ドイツは戦中、ほかより優れた師団を形成したか?

Waffen-SSと呼ばれるエリート軍人がそれだ。しかし、能率や技能においてはほかの普通のドイツ軍師団となんら変わりはなかったという。ただエリート師団という名前をつけて若者を徴兵しやすくしたものと考えられている。

神話その3 空襲がドイツを降伏させた?

ドイツの大都市は、空襲で破壊されて機能を失ったために降伏が早まったと考えられているが、実は、決定的な打撃となったのではなかった。瓦礫の中で執拗に地上戦が行われていたのである。

第二次世界大戦で亡くなったのは6000万人。

今日の5月8日終戦記念日に関する記事・・・

フランス2TV、5月8日特集「APRÈS HITLER(ヒットラーの後の世界)」

2016年5月8日、21時から、1時間35分番組

第二次世界大戦で、ロシアでは2700万人が亡くなり、ドイツでは400万の兵士と150万の市民が命を落とした。ユダヤ人は600万人が処刑されている。第二次世界大戦中ヨーロッパ全体で4000万人の使者が出た。
貧困、孤児、物資不足、瓦礫の山と化した都市の再建、終戦の後も戦いが続く。