2020年10月30日午前0時から施行されているフランスの二度目のロックダウン

目処は12月1日。これから四週間で感染がどれだけ抑えられるか。春のロックダウンと大きく違うのは、小中高校が開校していること、またできる限りテレワークを導入しつつ企業業務を推奨していることだろう。ただし、生活に必要不可欠なものを販売している店以外は閉店を強いられ、美術館、コンサート会場、劇場などの文化施設は閉館を強いられている。

 

春と同じくロックダウン時の外出には証明書が必要

フランス内務省のサイトから用紙をダウンロードして、外出目的が、箇条書きされた内容のどれに当てはまるか選んでチェックを入れ日付時間、サインを入れて身につけて歩かなければならない(スマホのアプリもあり)。証明書は三種あり、通学証明、通勤証明、そしてそれ以外の一般の移動証明。外出時はこのどれかに当てはまる目的を示す証明書を身につけていないと、罰金を科せられる。一般人の例えばジョギングや散歩などは、「自宅から1kmの範囲で1時間以内」で行うという決まりは春のロックダウンと同じ。異なるのは、「仕事のための材料調達」や、「注文したものを取りに行く」などが許可事項に加えられていて、多少の支障を減らす傾向にあると言える。

 

内務省のサイトに掲載の、自己証明書用紙と違反の場合の罰則

「悪化する状況に対峙し、フランス全土においての外出規制を行う。木曜、10月29日、午前0時から、不必要な外出を禁止令を発効させる。守らない場合は、135ユーロの罰金。支払い遅滞の時は375ユーロに。最初の違反から15日以内に再び違反した場合は、200ユーロ。支払い遅滞は450ユーロに。30日以内に3回違反した場合は、3750ユーロの罰金と6ヶ月の禁固刑。」

フランス内務省のサイト 一部

一般の移動に許されている事項

外出証明(以下の内容が許された移動の範囲。このどれかにチェックを入れる)

- 自宅と仕事場、教育施設の往復、仕事のための出張、コンクール参加や試験のための外出。

- 仕事関係の必需材料調達のための外出、開店を許可されている施設での必要物購入のための外出、配達や注文した製品を取りに行く外出。

- リモートや先延ばしにできない医療診察や検査、医薬品購買のための外出。

- 介護の必要な家族や世話の必要な子供のための家族の移動。

- 障害者の移動やその介添えのための移動。

- 運動や散歩の外出は一時間以内、自宅から1kmの範囲で、集団は同居人のみ可、また不可欠な動物の散歩に限る。

- 法廷や行政関係の召喚のための移動。

-行政当局の要請による一般事業のための任務遂行。

-子供の送り迎え。

+場所、時間、日にちを記載の上、サイン。

ロックダウン下における一般用の外出証明