環境
ヨーロッパ、高まる原発反対運動 - 福島原発被災を契機に、ヨーロッパのあちこちで、原子力発電反対運動が展開されている。3月26日、ローマでイタリア政府の原子力発電開発政策に反対する数千人が集会。またドイツでは、原子力発電の全面的な停止を要求して、25万人がデモを繰り広げた。あすの地方選挙でアンゲラ・メルケルが課題としているエネルギー政策が問われることになる。 Earth Hour - アース・アワー。2007年、シドニーから始まったアース・アワーは、今年も世界各国100以上の町で行われて初心貫徹。WWF(World Wide Fund for Nature 世界自然保護基金)のフランス地区代表*のイニシアチブで、フランスのエコロジー大臣**ならびにパリ市副市長が音頭を取り、3月26日土曜日20時半から60分間、パリの夜景を彩るモニュメントのライティングを消灯し、地球の温暖化ストップにむけて人々にエネルギー節約を感化した。消灯したのは、エッフェル塔、バスティーユ・オペラ、ノートルダム寺院、パリ市庁舎など多数の歴史建造物や新建築。「エッフェル塔のライトが消えるだけで、ものすごく意味を感じます」と、イギリスから来た旅行者。ただしエッフェル塔だけは、安全のため消灯は60分ではなく5分だけだったという。 *Présidente de la section française du WWF (World Wildlife Fund ou Fonds mondial pour la nature, NDLR), Isabelle Autissier **Ministre de l’Ecologie, Nathalie Kosciusko-Morizet 夏時間 - 3月27日午前2時、夏時間になるため一時間時計を進めて3時にしなければならない。春と秋に時間を一時間ずらす夏時間冬時間は、もともとエネルギー節約のために設けられた制度なのである。(フランスBFMTV、TF1TV)