アクチュアリティ・日本 震災から二年
2013年3月11日、東北大震災から二年。フランスでも大手テレビ局、新聞、電子版ニュースなどほとんどのメディアが一斉に震災二年目の日本の様子を伝えた。フランス2TVのニュースでは、フランス人駐在員による被災地の難しい復興の現状、進まない除染や、大勢の難民をレポート。「プレハブに住んで毎日テレビを見るか寝るかしかすることはなく、どこにもいけないので大変体に悪い」、また「財産が一切合切やられたので、政府が何とかしてくれるまで動けない。いつまで続くやら、気が重い」といった原発難民のインタビューによる厳しい状況が伝えられた。 3月10日の反原発集会に際して、「原発事故によるこれだけの疲弊と、国民の70%近くが活発な反原発の意思表示をしているにもかかわらず、昨年の衆議院選挙で勝利した原発推進派の右派安倍政権は、再稼動をめざし原発推進を止めない方針」とBFMTVの駐在員が報告。 ----------- ・フランスTF1 チャンネルテレビ、2013年3月11日夜8時のニュース: 要約:除染の見通しがまるでつかない福島県南相馬。「地表2cmはセシウムで汚染されているから5cmは剥ぎ取らないと」。月給1500ユーロで除染の仕事をする人たち。除染した後の廃棄物は野天にたまる一方。政府はどこに廃棄物を保管するか決めていなかったためだ。少しずつ地中に埋めるしかないが、放射能に汚染されたものを包む袋は5年しかもたない。「一時的に土に埋めるだけだが、その先はどうするかまったくわかっていない」。 TF1テレビ3月11日昼のニュース、福島第一原発事故の発生から今日までの要約 ビデオの後半要約:事故後、片づけをあらかた終えた日本政府と東電は、福島第一を制御するために冷却装置を配備した。これは温度を常時50度以下に保つものだが、問題は冷却に使った水の一部が漏れ、建屋の地下にたまることだった。汚染された水が地下水をまた汚染しないように、水を吸い上げ、吸い上げた水を再び冷却装置へ戻すシステムを作った。 一号機はすでに防水加工したカバーがかけられているが、3号機4号機ともに爆発で大きな被害を受けている。日本にとって最初にやらなければならないことは、燃料プールにストックされている使用済み燃料棒をプールから取り出すことだ。というのも、次にまた大地震が起きれば大きな災害につながることは間違いないからだ(談話:ティエリー・シャルル、フランス原子力安全委)。 ----------- 20130313 週刊エンター『小出裕章さんが伝えてきたこと』 ビデオコメント:震災から2年が経つ現在、何か変わったのか? 変わっていないのか? 今週は番組の取り組みを見つめ直すと共に、私たちがこれからも向き合っていかなくてはいけない問題について改めて考えます。 今日は「京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんが伝えてきたこと」 ----------- 日本の3月11日。 報道するラジオ、震災特集…