フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "環境汚染"

アクチュアリティ、環境への意識

年末調査、「環境」 - 2011年はフランス気象庁始まって以来の「暑い」年となった。記録的な気温の上昇を記録した2011年ではあるが、国民の意識は地球の温暖化現象よりもむしろ、世界中で脅威的な猛威を振るう異常気象や大気汚染に関心があるという結果が出た。大気汚染に16%、温暖化現象に13%、絶滅危機種に7%の順。 環境にかんして、1995年は国民の3分の1が 関心があると答えたのに対し、2011年は国民の2分の1という高率。 日常的な水の節約やごみの分別へも積極的なり、普通の野菜より少々高くつくが、無農薬・無添加食品を率先して買うというフランス人は20%に上るという。「私たちの吸っている空気や、食べているものはとても気になります」とは消費者の声。(フランス2TV) My opinion: フランスのごみ分別の普及は日本やドイツのようには行かなかった。フランスのごみ分別の始まりは、オイルショックのあとの1974年ということになっているが、長いあいだ瓶回収などの大まかな分別に留まっていた。環境省による「ごみ分別キャンペーン」は1993年にはじめて行われているらしい。国民の一般家庭レベルでリサイクルされるプラスチックや紙のための新しい分別用ゴミ箱が置かれて現在のような分別が行われるのはそれよりずっと後の2000年前後のことになる。一般家庭のための全国的な分別キャンペーンは再びこれよりまたずっと後の2007年に行われ、ようやく現在フランス国民のあいだに浸透しつつあるというのが現実のはなしである。したがって、今日のニュースの「ごみ分別へも積極的になり・・・」というTVのはなしも、フランスの新しい動向なのだ。(S.H.)

ハンガリー、緊急事態

大量の廃棄水による汚染 - ブタペストの西150kmのアルミニウム工場の廃棄水プールが決壊し、百万立方メーター以上の赤い汚染水が三県にまたがる地域に洪水のように流れ出した。汚染水はアルミニウムや鉛を含む毒性の強い赤い泥水で、火傷や呼吸困難を引き起こす。住宅地に流れ出した赤泥汚染水で4人が死亡123人が怪我、多くの住宅が被害を受けている。すでに汚染水は地面に浸透して広範囲の地域の動植物が殲滅、4、5日でドナウ川に流れ込む見込み。ハンガリー当局は、緊急事態を発令した。(フランスTV) 人災による環境汚染は悪化する一方のように思える。(S.H.)

Day 80 -原油汚染

メキシコ湾原油汚染。責任は誰に? Who’s to blame ? msnbc, us news : http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/38157093#38155995

Day 79、メキシコ湾原油汚染

広がる汚染へのりアクション、対策は?MSNBC us news playlist: http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/38137327#38115125

USA原油汚染

41日間、毎日毎回、フランスのニュースが時間を割いて追いかけているニュースは、アメリカのメキシコ湾の石油汚染だ。もちろんフランスだけではなく世界中が注目している史上最大の環境汚染であるが、どういった方法で油田からの噴出が食い止められ、将来この海をどんなかたちで浄化できるのか。失われつつあるこの海の原形は、いったい取り戻せるのだろうか。ほんとうの意味で人間の最先端科学技術の真価が問われるのは、こうした自然を相手にしたときなのではないだろうか。 メキシコ湾海底油田の原油汚染ビデオ。BPのトップ・キル作戦失敗 - Video from ITN NEWS (UK) : US oil spill ‘top kill’ efforts fail 「アメリカ政府はなぜ、驚くほど無力?」と、きのうのニュースはなぞを伝えようとしたが、ワシントンのフランス駐在員の説明では、どうも石油会社BP に事後処理責任をすべてとらせようとしたことが現状のおおもとらしい。BPは実際、何度も食い止めようとした方策が失敗した。「元から危険とわかっている海底油田開発にかんし、BPは何も事故対策を持たないアプランティ・ソルシエ(魔法使いの見習い)だった」とはフランス2・テレビの発言である。アプランティ・ソルシエとはフランス人がよく使う比喩で、自分の魔法がかってに一人歩きして止められなくなる、自分の能力以上のことをして災害を招くことをいう。 1989年3月、エクソン・ヴァルデーズの180000トンの原油を積んだタンカーが事故を起こし、原油がアラスカの海を汚染した。この事故の際も動物とその環境が大きな被害を受けた。アシカの群れが油の海に取り巻かれてないているのをテレビのチョッパーが映し出し、それだけで胸が痛んだが、「それだけで」とここでいうのは、アメリカのエコロジストが10年後、取材でアラスカを訪れ、海岸の石を拾い上げてみると、その下はまだ真っ黒な石油が層をなしていて現実の汚染のありさまをまざまざと見せつけていたからだ。 BPのメキシコ湾事故では、トップ・キルの失敗で原油の噴出量が増え、一日2百万から5百万リットルという原油(フランステレビ発表)が流出している。BPがほかのストラクチャーをつくりそこから原油をくみ上げるとしているが、くみ上げステーションができるのは8月だという。またすぐにでも応急手当はするという話しだが、今までの失敗からするとバンドエイド程度のものだろう。ステーションができる8月まで、いったいどれだけの原油がどこまで汚染するのだろうか。 ABC NEWS 5月31日付 「1億700万ガロン流出」(English version)