フランスから―環境とアートのブログ

開く:記事の大見出しをクリックする
Posts tagged "治療"

先の見えないパンデミックの収束と経済予見

昨日の政府発表によると、コロナウィルスが原因で人工呼吸器を取り付けられているフランスの重篤患者数は 7148人に上るという。これらの人々は全身麻酔で人工的に昏睡状態に置かれ、肺に管を通して四六時中空気を送られている。この状態が2週間以上続くことがあるらしいが、患者の肉体的負担は大きく、心臓や腎臓などの臓器を弱めるという。人工呼吸器を装備したベッドはフランス全国に 5000あるというが、ここ数日は増加数が少しずつ減ってきたとはいうものの、4月2日の 6000人から8日の 7000人以上へと昏睡状態の重篤患者が1週間で1000人増加し、満床の飽和状態をとっくに超えたフランスの医療状況は想像を絶するものがある。

フランス、安楽死を法案化へ

フランソワ・オーランドは大統領当選直後の2012年6月、尊厳死についての法案化を目的とした研究の責任者としてディディエ・シカール医学博士を任命した。安楽死は時代や世代を越えた普遍的な課題で、今回はじめて大統領が直接エキスパートを指名し、国が責任の所在を明らかにすべく、医療と政治および司法、そして道徳を結ぶ研究を委託したかたちだ。…