アクチュアリティ・日本 「どこに向かう日本」たね蒔きジャーナルから
「政治が面白くなってきた」とは、関西方面の複数の放送局から聞こえてきた言葉。確かに、これだけ日本の個々人が政治に向き合うようになったのは戦後1960年の日米安全保障条約反対運動、そして1968年学生運動以来のことなのかもしれない。 ただし、60年安保や学生運動は激化してデモ隊と警察の物理的な衝突が結構長いあいだ続いた。60年は警官隊ともみあい怪我人や死者まで出た。大学があちこちでバリケードを組み、武装した学生がたて籠もるなどした68年は催涙弾が飛び交って東京都内を警察の装甲車が横行した。あれから40年以上経った2012年の脱原発・反核デモは、子供や家族連れが多く参加し、仮装をする人々や合唱をする人々がいて、日本経済の頂点やバブル、また、飽食の時代を生きてきた世代の余裕がちらつく平和的なデモである。フランスのメディアはBFMTVが二度ほど日本の官邸前のデモを取材したが、一度は家族連れや音楽入りの仮装の人々を映し出して、「どちらかというとフェスティブ(お祭り気分)なデモでした」というコメントで終わり。もう一度は7月13日のデモの際に、日本在住のフランス人小グループが参加したので、フランスのTV駐在員がインタビューをしに行ったという部分に限り、デモそのものの意味については掘り下げられる時間も無かった。…
アメリカの東海岸に漂着する日本の瓦礫
フランス2TVワシントン州特派員報告: 2011年3月11日の日本の津波が沖合いに流出した瓦礫は2000万トンと予想されている。津波から15ヵ月後、プラスチックや靴その他軽いものが沢山混じった瓦礫がアラスカの海岸からワシントン州にかけて大きな範囲に漂着し始めた。すでに、日本の幽霊船化した船やハーレーダビッドソンを積んだコンテナなどがこれらの海岸で発見されて話題を呼んだが、アメリカ当局は次々にみつかる漂着物に懸念を隠せない。現地の人々の手で回収や仕分けが始まっているが、現在のところ放射能は検出されていないという。重量級の瓦礫が漂流する速度などを考えるとここ3年は瓦礫の漂着が続く見込み。 francetv.fr/info/アメリカ東海岸で続々発見される日本の津波の瓦礫 (ビデオ)