フランスから―環境とアートのブログ

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経済、さらにユーロ圏揺らぐ - きのう、世界市場でユーロ圏の危機が再び露になった。ギリシャ、ポルトガルに続くイタリア経済の弱体化が、ユーロ圏崩壊へのなだれ現象に拍車をかけるのではないかと懸念されている。イタリアはヨーロッパ経済では第3番目に位置した国であるが、経済相の収賄問題や、ペルロスコーニ首相の収賄問題等が国の経済低迷を招き、18兆ユーロという巨額の負債を背負い込んだ。負債額は国民総生産(GDP)の122%に相当する。すでに巨大な負債を抱え込むギリシャ、追随するポルトガル、スペインに加えてイタリアの経済危機はユーロ圏への影響が大。ちなみにEUは、ギリシャ救済にまだなんら解決策を得ていない。 フランス、風力原動機600基の建設へ - エオリエンヌ・オフショアーと呼ばれる海上での風力原動機建設実施が確定した。ノルマンディーの、サン・ナゼール、サン・ブリユー、フェカン、ル・トレポール沖合いに、重さ815トン高さ90mの風力原動機600基が、2016年をめどに環境省などの後押しで建設される運びとなった。フランスは2020年までに、エネルギー生産の23%をクリーン・エネルギーに転換する方針で、風力原動機の建設はその一環となる。建設費用100億ユーロ、225万世帯をカバーする見込み。海風が一定であるというメリット以外は、オフショアーで建設費用もメンテナンスも通常より費用がかさむ。採算が合うかどうかは稼動してから、という。 2012年、大統領選へ - きょうの国民調査で、フランス国民の61%がドミニク・ストロス=カンの立候補を好まない、という結果が出た。DSKが立候補するとすれば社会党からだが、社会党の立候補者二人、フランソワ・オーランド、マルチーヌ・オーブリィの人気は拮抗しており、いずれが立候補しても現大統領のニコラ・サルコジに7ポイント差で勝つ、という数値が出ている。ちなみに3番目は、フロン・ナショナル(極右政党)のマリーヌ・ルペン。サルコジとの差は5ポイントしかない。 (フランス2TV)

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ユーロ - ユーロ下落による共通貨幣の危機。ユーロ圏16カ国サミットで今後の経済対策について緊急会議中。ギリシャの赤字負債と暴動で、昨日はミラノ、パリ、リスボン、マドリッドなどで株価急落。一部ではユーロの存在理由自体が危ぶまれている。まだ火が小さいうちに消し止められなかったのはギリシャに救済金貸付を渋って時間をやりすごしたドイツの責任、すでにパンドラの箱が開かれ手遅れ、と非難する向きも多い。フランスも今後数年間、国庫支出の厳しい引き締めが検討されている。 5月9日現在、危機をのりきるため欧州連合がほかからの資金調達を検討しているが、イギリスは協力を拒否した。 火山 - アイスランド火山がまた活発に噴火。火山灰がアイルランド、北イギリス、および南ヨーロッパ、イベリア半島のほうへ向かい、今日はスペインやポルトガルで全面的に、またマルセイユなど南仏の一部で飛行機が運休している。 5月8日 - フランスの休日。1945年、ランスでドイツが降伏条約に調印し、西欧におけ第二次世界大戦が終結。記念日となった。

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天候 - トゥールーズ、ペルピニャンなど南の都市で4度から6度という低い気温。ピレネ山脈の標高1000m以上はまだ降雪が続いており、数十センチ積もった雪で電線が切れるなどの被害が出ている。まだ今週は寒さが続く。 同日5月5日は、コートダジュールが6mの高波に襲われ、ニース周辺の海岸線に並んだレストランなどが押し流されて大破した。カンヌ映画祭のクロワゼットの土台も壊れ、映画祭を数日後にひかえ突貫工事を行っている。きのうはフランスの南半分が暴風雨圏内にあったが、コートダジュールでこうした被害が出たのははじめて。被害額は百万ユーロを越すもよう。 ブルターニュの牡蠣養殖が危機に瀕している。海水の温度が16度以上に上がると牡蠣の病気が蔓延し始め、80%がだめになるという。牡蠣養殖業自体が危ぶまれている。 ギリシャ - アテネで、3万人とも5万人ともいわれるデモ隊が「どろぼう!」と国会に向かって叫びながら押し寄せ、警官隊と衝突した。こぜりあいがエスカレートし銀行に火炎瓶が投げ込まれて職員3人が死亡した。ギリシャは3000億ユーロという巨大な赤字負債を少しでもまかなうべく、国内の消費税VATを23%に値上げ、タバコやガソリンなどの関税を10%値上げ、また市民の給与を15%減給するなどの対策を提示し、国民の怒りが爆発した。デモ隊と警官の衝突は5時間続いたが、この影響でまた欧州の株が軒並み下落し、ユーロも1ユーロ1.29ドルという過去一年で最低を記録した。