アクチュアリティ
グランド・バカンス - 7月最後の週末は、大勢のフランス人が夏季休暇の大移動をするため、一年のうちもっとも交通機関が混雑する。一年に一ヶ月間の有給休暇制(義務制度)が発足してから今日まで、恒例となった夏季休暇の大移動がもたらす混雑は、きょう30日金曜の夜からはじまり、ちなみに、首都圏近辺は300kmの渋滞。車で出かける人は5百万人、飛行機は90万人、列車は160万人という数字が出ている。夏季休暇中のとくに8月は、大企業を除いて全国であちこちかなりの業務が停滞する。夏季休業をしない企業は、6月末から9月にかけて交代制で社員に休みを取らせ、常時業務を遂行するよう配慮している。一時期、休みを取る人間の交代制が進んで、一ヶ月まるまる休まず小刻みに休んで仕事をするという人が増え、8月中の支障を避ける向きがあり、これで比較的ほかの国と足並みをあわせられるようになったかと思いきや、最近は、「仕事の相手が休暇中なので、8月は仕事にならないからうちも休む」というところが増えはじめ、昔に戻る気配だ。多くの中小企業は、きょうから8月30日まで丸一ヶ月の休業となる。今週末は、7月すでにバカンスに出て帰ってくる人とこれからバカンスに出る人とで、道路は上り下りともにそうとうの渋滞が予想され、朝10時から夕方3時のあいだの車の走行を回避するよう呼びかけている。ちなみにグランド・バカンスのあいだ旅行に出るフランス人は、2人に1人という割合。