フランスから―環境とアートのブログ

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今朝、フランス新内閣発表

オーランド公約の中軸ともなっていた失業者対策がまったく功をなさず、失策を認めたオーランド政権への跳ね返りは強かった。3月末に行われた地方選挙で与党社会党は惨敗。この結果を受けてエロー首相が辞任しマニュエル・ヴァルスが新首相に任命され、今朝新しい閣僚の顔ぶれが発表された。 マニュエル・ヴァルスの首相任命直後から、野党保守のUMPからは「社会党が地方選挙で負けたのだから、本来ならば野党保守から首相を立てるべきなのではないか」という声が上がり、またヨーロッパ・エコロジスト派は「新内閣にはエコロジストは参画しない」と党首や責任者があちこちで拒否表明を公にするなど、波乱を含んだが、最終的にエコロジストは恣意的に退いて一人も大臣にならず、また社会党以外からの大臣は2人のみにとどまる新内閣構成が発表された。 町・スポーツ省が女性の権利省と一体化したほかは、省構成はほぼ保たれ、閣僚16名のうち8名は女性となっており、社会党の政策の一環である男女比率を同等にするパリテ法(2000年成立)が前内閣構成と同様に厳守されている。

パリ市市長に、アンヌ・イダルゴ当選

3月23日と30日の二日にわたって行われた全国地方選挙で、パリ市の市長にアンヌ・イダルゴ(社会党、Anne Hidalgo、54歳)が当選した。パリ市に長い勤務をして人気のあったイダルゴは、23日の開票結果で対抗馬の保守UMP候補、ナタリー・コシュスコ=モリゼ(Nathalie Kosciusko-Morizet、41歳)に僅差で抜かれていたが、30日の投票で53%を獲得して当選した。イダルゴの当選の弁は「私は、パリ市の初の女性市長です」。ベルトラン・ド・ラ・ノエに引き続き、社会党がパリ市を牛耳る。 (以下の項目について近々加筆予定) フランスの地方選挙のあり方 より一層コスモポリタンになったフランスの政治