アクチュアリティ
ベルギーの政治危機、きょうで213日目 - ベルギー国会がオランダ語圏とフランス語圏の対立で真っ二つに割れ、首相が昨年辞任してから今日まで、実に213日も国会運営が停滞している。「ベルギー人でいるのが恥ずかしいです」、「もう、いやんなっちゃうわね、この国」とはブラッセルの市民の声。
アクチュアリティ、放火
車の放火 - 三が日が終わっても車の放火件数が発表されないという異例の事態に、メディアが積極的に反応。今日はラジオ情報チャンネルのフランス・アンフォが明日発刊される日刊紙ル・モンドの内容を先取りして、車の放火に関する数字を発表した。1990年代からストラスブール郊外で始まった車の放火は次第に全国に伝染し、フランスの都市周辺の危険性を示すシンボルのようになっている。以来毎年、大晦日やキャトルズジュイエに大方の放火が集中しているが、実際の数字を県ごとに集計していった結果、2010年一年間で、全国で総計4万2千台の車が放火されているという結果が出た。フランスでは放火による犯罪で、一日平均115台の車が破壊されている計算だ。国立犯罪調査局によると、警察に届けだされる放火件数は実際の事件件数の5分の一という推測も出ている。(フランス・アンフォ・ラジオ)
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謹賀新年 2011 En images, le tour de France des réveillons TF1 Télévision 2010年12月31日大晦日
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雪、雪、雪、雪また雪 - 11月下旬から断続的に降り続いている雪はいつ止むのかわからない。メテオフランスの情報どおり週末からまた全国的に雪が降りはじめた。空の足は先週末から大混乱を極め、予想以上の積雪があった日曜から月曜にかけてすでに飛行機の発着が混乱し、パリ近郊のロワシー空港までたどり着いた人たち約3000人がそのまま動くこともできず、いつ発つかわからない飛行機を待って空港の床で寝るなどして一夜を明かすという事態に陥った。「近辺のホテルは満員だし、もう少し遠くまで行こうと思っても雪でバスも出ないというから仕方ないです」、「一番ひどいのは、誰も何の情報もくれないことで、自分の飛行機が出るのか出ないのかもさっぱりわからない」とロワシー空港の旅客たち。 故郷や自宅で聖夜を過ごそうとする人たちでごったがえす12月23日からきょう24日にかけて、列車はかなりな遅れがあるものの何とか運行しているが、 空港の混乱は続いており、15分毎に流れる「空港においでのお客様は、このままお家にお帰りください」という構内アナウンスに、「冗談じゃない、うちに帰るためにここにいるんだ」と旅客の怒りも爆発。「こうやって待っているのに、まったく何の案内も情報も無いのが一番つらいですね」。空港の電光掲示板は電気を切られて役に立たず、あいかわらずの情報欠如でカウンターで待つ人たちの行列が続いている。24日は、オルリー空港、ロワシー空港で35%から50%の飛行機が運航中止。 不凍液不足 - いったん飛行機に搭乗したが何時間たっても離陸せず、5時間閉じ込められたあと飛行機から下ろされた、という旅客がいっぱい。不凍液が無くなり、飛行機の翼が凍結しないように不凍液をふりかける作業ができなくなったためで、新しい不凍液を運んでくるアメリカやイタリアなどのカーゴ到着を待つことになった。この事態で離陸不可能になった飛行機が続出し、23日夜も空港側から配布された簡易ベッドと毛布に包まって、約2000人がロワシー空港で夜を明かした。 12月24日の今日は東フランスを中心に、アルザス・ロレーヌ、ローヌ・アルプ、サントル、ロード、タルヌなどの地方、約20県で積雪注意報。アルデンヌでは昨夜から40cmの積雪があり、地域の道路は通行不能となっている。ナルボンヌは強風注意報。 メテオフランスは過去20年間で今年の冬が一番寒いと発表。「すでに数年前、ロシアやアメリカの科学者が地球温暖化説のなかで、温暖化が進むと北半球に寒波が訪れるという説を発表しているが、その通りの現象が起きている。これは、大雑把に言うと暖かい空気と冷たい空気が入れ替わるためで、北極を暖めている大きな停滞高気圧を旋回して北極の湿気を含んだ寒気がヨーロッパや北アメリカへ下りてくることが原因となっている」(フランスTV)。 寒波のあとはいったい何が起きるのだろうか。
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強迫観念、「雪」 - 先週の大雪で数万人が雪の道路で立ち往生して車の中で夜を明かすなどして大混乱がおき、適切な処置をとらず市民に迷惑をかけたとして政府の責任が問われて以来、メテオフランスの積雪注意報は強迫観念のように当局や国民に取り付いてしまった。各地域の責任者は雪が降る前から準備万端。先週の混乱を二度と繰り返さないように、軍隊や機動隊のトラックまで各地で巡回して警備に当たった。昨日はアルザス、ローヌ・アルプ地方など内陸部で大雪。陸送トラックは一番に犠牲者となり、あちこちで数百台が足止め。アルプスのスキー場では積雪30cm、ブルターニュのフジェールでは20cm以上の積雪で雪かき。「年々、積雪がひどくなって、雪かきにも慣れてきましたね」とフジェール市民。イル・ド・フランスではようやく昨日の夜から雪がちらついているが、積雪は3cm程度となっている。月曜まで、全国35県に積雪注意報。 年末年始のバカンス、きょうから - 今週末は年末年始のバカンスに入る。大雪で旅行に出る人たちの足が混乱。(フランスTV)
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大雪 - 先週から全国各地で断続的に降り続いていた雪であるが、12月8日午後13時あたりから本格的にフランスの北、国土の4分の一にあたる地域に降りだし、あっという間に15cmほど積雪して大交通マヒを引き起こした。この日、メテオフランス(フランス気象庁)は積雪3cmという発表をしており、オルトフー内務大臣がTVで「雪による混乱はありえないから心配は要らない」と公言したばかりで、まったく当局の準備がなされていなかった。雪が降り出して3時間後の午後4時には市街地ばかりではなく高速や自動車道が混乱し、特にパリ西部のポン・ド・セーブルからベルサイユ方向に出ている国道118が動けなくなった車でいっぱいになった。国道118はパリの出口から大きな坂道を上らなければならず、あちこち高低が大きい。ポン・ド・セーブルから7km先のショッピングセンター、ヴェリズィ・ドゥー、またベルサイユの先数kmは動けなくなった数千台の車で埋まって交通止め。運転者たちは車の中で一夜を明かすはめになった。国道沿いにあるショッピング・センター、ヴェリズィ・ドゥーは車を乗り捨てて非難した人々が7000人にもなり、緊急避難所に変貌。パリ近郊で最悪の「遭難者」をだした。遭難者たちは「自動車道なのに、道路管理者による塩撒きもなければ、誰も助けに来ない」と憤慨。「オルトフー大臣の、混乱は無い、ってのは何なんだったんですかね」と政府を皮肉る人も。 ちなみに積雪による大量の遭難者を出したのは、2003年1月4、5日以来のことという。地上の交通のみならず、ロワシーやオルリーの飛行機発着も滞り、航空便は大半が運休して、旅客者は航空周辺のホテルに宿泊するか、ホテルが取れなかった人たちは空港の床に寝るなどの事態となった。国道や空港以外の郊外地の通行の難儀は言うに及ばない。 翌9日、フィヨン首相はフランス気象庁にたいし予報が間違っていたことを指摘して気象庁に矛先を向けたが、気象庁はこれを突き放し、市民や組合は、積雪に対して行われなけばならなかった当局の対応がまったく欠如していたことが市民に大きな迷惑をかけたとして、政府に引責を促す態度をとっている。 いまだに雪は解凍せず、道路が凍って各所で危険地帯が発生している。(フランスTV)
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寒波 - フランス全土に寒波来襲。先週のローヌ・アルプ県の積雪に引き続き、一昨日からコート・ダルモール(英仏海峡近県〕で大雪。積雪が70cmを超えた。雪は全国的に降っており、北フランスは零下2度から3度を記録。今週末は若干温度が緩むものの、来週もまた寒くなるという。高速や地域では陸送トラックがあちこちで足止め。現在28県に積雪注意報が発令されている。(フランスTV) この寒波はフランスだけではなくヨーロッパ大陸全体を覆っており、中央ヨーロッパ、特にポーランドなどを中心に死者60人を出した。バルカン半島で洪水、また、イタリア、ベニスでは海水が異常に上昇して通常の水位を140cm越し、市内に浸水している。 My opinion: 以前、「地球温暖化が進むとヨーロッパは寒くなる」、という学者の報告書が出て笑ったことがあった。この積雪と寒波。温暖化による空気中の水分の量の変化と気流の変化による異常な寒波の発生によってこの学説がうらづけられたということか。おかしなことが現実になるにつけ、あたふたとそれに対応しなければならない。パリはきょうも厚い雪雲に覆われ雪が降り続いている。 12月5日夜、異常な積雪があったコート・ダルモールの中でもシェルブールが、気温が緩んで雪が融け、1949年以来の大洪水に見舞われた。
アクチュアリティ、内閣改造
フランスの内閣改造、11月14日、日曜夜発表。第三期、フィヨン内閣誕生。 2007年のサルコジ当選当初からフランソワ・フィヨンが首相を努め、安定した人気を獲得していたフィヨンが第三期首相の座を獲得した。フランスの政治上、一番長い任期をつとめる首相となる。 新内閣の特徴は、社会党のベルナール・クシュネールが退き、またスポーツを担当していたラマ・ヤッド、都市政策担当フェデラ・アマラが外れて、多様性を失った保守中心の構成。37のポストが30へ減少した。 2010年11月14日誕生、第三期フィヨン内閣の内容: ウィキペディア (仏語) 2012年の大統領選挙にかんし、社会党からマルチーヌ・オーブリィ、保守からサルコジが立つと、僅差でサルコジが負け、もしサルコジではなくフィヨンが立つと、僅差で社会党に勝つ、という予想が立っている。保守が人気を保つかどうか、フィヨンは要のキー・パーソンだ。
アクチュアリティ、ギリシャで暴動
アテネ、ヨーロッパの首脳を威嚇する小包爆弾テロ - 11月1日に、イエメンでアメリカに向けて発送されたプリンターに爆弾が仕掛けられていた事件はアルカイダによるものと推測されているが、ヨーロッパではこの事件に呼応するように、ギリシャのアテネを中心に、11月1日から3日のあいだに14個の小包爆弾が発見された。アテネ駐在のチリ、ロシア、ドイツ、スイス大使館など7つの大使館宛に爆弾入りの小包が送られており、うち二つが爆発した。小包を受け取ったスイス大使館員は即座に怪しいと判断し館の外へ投げ出したところ、小包は路上で爆発したという。小包爆弾は、フランス大使館に届いたニコラ・サルコジ大統領宛のものが皮切りで、3日には、ボローニャでシルヴィオ・ベルルスコーニ宛、またベルリンで、アンゲラ・メルケル宛の小包が見つかっている。いづれも小規模の爆発を予定した小包だが、これだけの数の小包が当局の目を逃れられたのは、私営の運送業者を利用したためで、小包検査などがほとんどなされないFedex、DHL、 TNTなどの警戒の盲点をついたものとして問題視されている。私営運送業者が一日に処理する小包は1500万個。国際路線を敷く私企業に対し、どういったテロ対策がなされるべきか。アテネからのカーゴは運行休止。 3日、一連の小包爆弾は、ギリシャの極左翼グループの仕業と見られ、早速5人の青年が逮捕された。 フランス、非行と暴力の低年齢化 - フランスの子供の非行が低年齢化するとともに、20年前に比べて2倍に増え、なかでも女子の非行増加が目立っている。 11月3日、2007年11月に数百台の車を焼くなどの大きな暴動を起こしたビリエ・ル・ルベル市の子供を持つ親たちが集会を開き、子供を非行と暴力から守るよう訴えた。暴動以来、子供が暴力集団に加担する危険性が日常増大しており、学校や親たちの団結を求めたもの。 また、一方で、フランスの子供の非行の低年齢化と暴力事件の増大は国全体の問題と化しており、2、3歳児からの子供の教育、両親の意識を感化する「親の学校」を設けたり、非行に走る子供を預かって日常生活を根本から教えるシステムなどの対策が考案され始めている。(フランスTV) My opinion: ちなみに先月の年金法改革反対デモに便乗した「壊し屋」のうち、捕まった子供の最低年齢は10歳だったという。たとえば公園などで、よく子供連れの家族を観測することがあるが、歩き始めたばかりの子供が「新しいもの」を見つけたときに真っ先にすることは、足で蹴る、殴る、乗る、などの全身の力をぶつけたものが多く、またこれに対しての親の反応を見ると、見ていて何も言わない、ほったらかし(無視)、けしかける、といった態度が大半を占めるようだ。止めなさい、と制止する、あるいは、なぜやってはいけないのかを説明する親は10人に1人もいればいい、というのがフランスの今日だ。はじめの一歩はまず親から。両親の意識を感化する 「親の学校」大賛成。(S.H.)
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オサマ・ビン・ラディン、フランスを糾弾 - 昨日アルジャズィラTVで、本物と確認された2分ほどの肉声テープが公開された。内容は、ナイジェリアでフランス人がイスラム系マグレブ人に誘拐された事実を肯定し、アフガニスタンからのフランス軍撤退を要求。フランスが公の場でのブルカ着用を禁止したことについても触れ、イスラム系民族を脅かすとしてフランスを糾弾しているという。 フランス当局は赤レベルのテロ警戒を強める。 スト続行 - 10月28日のきょうは年金法改革法案に反対する7回目のストライキ日。朝から、フランス鉄道SNCF、またパリ郊外線などで50%から20%のまびき運転。オルリー空港では50%の飛行機が運休している。一部の石油精製所、国有放送関係、エアバス工場、その他フランス全土の組合関係者は、その数が減ったものの予定通りスト決行。法案は下院上院議会を通過、ならびに、昨日国会の投票で承認されたが、国民の反対が続けば法律の撤回が可能であることを念頭に、組合側は断続ストを続ける意志だという。ちなみに、参加学生の数はバカンスで激減しているが、万世節の休み明けにまた再集結できる見込み、と執行部が発表した。(フランスTV)
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10月22日、年金制度改革法案、下院議会を通過。 石油精製所の組合員、(アート・)パフォーマンス!? - 明け方3時に警察と県知事がはいり、スト中止の諭告(強要)を受けてショックを受けた組合員たちは、22日、即席に作った黒い棺に「死んだ民主主義」を収め、4人で厳かに運び火葬する、というパフォーマンスを行った。 「逮捕する」と脅迫して仕事に戻るのを強制した当局に腹を立て、「われわれの要求を聞くどころかストライキの権利を剥奪するのは許せない」と組合員。(フランスTV) 関連記事 県知事と警察が介入して仕事へ戻るよう強制する諭告を受けたセーヌ・エ・マルヌ県の石油精製所の組合員は、即座に司法局へ訴え。23日、司法局は、県知事の諭告を違法と認めて諭告の無効を宣言した。しかし組合員がほっとしたのもつかの間、数時間後、再び県知事が12人の組合員にスト中止命令を出し、事態はまた一転。混乱は振り出しに戻った。 「知事が司法の判断を無視してばたばたして決着を急いでいるのは、自分がバカンスに出たいがためなんですよ」と怒りを見せる組合員。ちなみに、フランスは現在(地域によって差があるがパリは10月23日から11月4日まで)、万聖節のバカンス。学校は休みとなリ、大人も休みをあわせてバカンスに出る人も少なくない。 現在ストライキで休業中の石油精製所は国内12箇所。ストが解かれて給油が進んでいるはずだが、遅々としてまだ5分の1のガソリンスタンドが休業中。まったくガソリンが枯渇してしまっている県が7県ある。(フランスTV)
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フランスの3分の一のガソリンスタンドを枯渇させた石油精製所のストライキ - セーヌ・エ・マルヌ県の精製所にきょう早朝3時に警察が入り、占拠中の組合員にスト中止を諭告。命令に従わない場合は捕縛すると通告し、仕事に戻るよう強要した。警察とのこぜりあいで組合員2人が軽い怪我。組合のスト続行が発表されたばかりで、「ストライキで逮捕する、と脅されるなんて・・・」と大多数がショックを受けている。経済相の交渉が進んでいたが、思うように給油が進まないため、強硬措置にでたものとみられるが、かえって組合の態度が硬化することが予想される。(フランスTV) リヨンの壊し屋による暴力は、警察や機動隊の800人という動員強化にもかかわらず19日からきのうまで3日間続き、市民を震撼とさせている。きのうリヨン中心街の車や商店街のショーウインドーを壊したり、あちこちに向けて投石をした壊し屋は400人と推定されている。「怖くて怖くて、ほんとうにああした暴力の前では、まったく無力を感じます」と車のフロントガラスを割られた女性。 RT Video 年金法改革反対集会に便乗する壊し屋、リヨン 2010年10月19日 フランス中の混乱にもかかわらず、年金法改革法案はディテールを少しずつ修正しつつ、国会を通る見込み。
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10月19日 - 「これだけの人が集まって反対しているのに、政府はまったく耳を貸さない。政府がわれわれの声を聞かない限りは反対運動を続行する」という固い決断のもとに、年金法改革に反対する第六回全国大会は、前回よりさらに上回る260箇所で、組合員、学生、また野党政治家などが集会を行った。 年金法改革反対はもともと組合や企業が、年金格差や年金を納める年数などの再検討を含めて政府へ法案の取り下げを要求するものだったが、将来の就職不安が年金法改革でさらに悪化するのを懸念して全国の高校生が加わり、多方面の批評と話題を呼んでいる。 数字: - 大会参加人数、350万人(内務省発表110万人)。 - 全国1200の高等学校が参加。うち380の高校が混乱。リヨンでは高校生2000人がデモで練り歩く。 - デモに混じって「壊し屋」と呼ばれる若者たちが各地で車を焼いたり、公共物を破損、またブティックのショーウインドウを破りどろぼうを働くなどして、警察や機動隊と衝突した。 リヨン市内で、300から400人の壊し屋が横行。ベルクールで、約40台の車が壊されたり火を点けられ、中央商店街の6ブティックが壊し屋に押し入られて店内のものを収奪された。 パリ市近郊のナンテールでは、デモの高校生に混じり、200人近い壊し屋が公共物を破損。駐車中の車5台が燃やされた。 - 車を壊し火をつけ、バス停や電話ボックスを壊し、ゴミ箱に火をつけて道路を閉鎖したりその他の公共物を破損して回った壊し屋、250人逮捕。壊し屋は20歳代から10代半ばの若者で、一番若い年齢層は13歳から14歳。 - ボルドー、パリ、ポーの三大学が閉鎖。 - ル・マンで、中学校が放火され全焼。19日の全国大会にかこつけた便乗放火と見られている。 - 製油所と給油システムのストライキが長引き、いよいよ空のガソリンスタンドが三分の一(全国12500のスタンドのうち4000箇所がガソリンの枯渇)を占める緊急事態となった。 引き続き10月21日木曜も、デモとストライキが予定されている。(フランスTV 、Le PDF en Limoge、Direct Matin) My opinion: こうした「壊し屋」は昔から存在していて、むしろデモ隊にとっても邪魔者だった。一概に、フランスのデモやストライキは平和的なものが大多数だが、デモ隊をとりまく機動隊は甲冑のようなプロテクションを着込んで戦争に近い重装備をしている。大勢の人に紛れ込んで無差別に公共物を破壊し、機動隊に投石したり爆竹や火炎瓶を投げつけたりする壊し屋との突発的な衝突が、過去幾度となく繰り返されているために、警察の重武装化がすっかり日常化してしまったのだろう。ただ、今回のような壊し屋の300あるいは400人といった驚くべき数は、近年の暴力急増に呼応して背筋が寒くなる。 さて、今回参加の高校生たちが実際に年金を受けるのは50年先なのだが、それよりも、年金法の改革による勤続年齢の変更が、自分たちの就職難へ即座に繋がっていく懸念のほうがかれらにとって強烈な現実であることは先にも述べた。「年金法改革の内容をインターネットで見たんですけど、まったく滅茶苦茶じゃあないですか。こんな年金法で若い私たちがそばづえを食うなんて許せないですよ」と女子高校生。全国の大量の高校生の参加を、1968年の5月革命に比類するフランスの社会批評家もでてきている。(S.H)
ハンガリー、緊急事態
大量の廃棄水による汚染 - ブタペストの西150kmのアルミニウム工場の廃棄水プールが決壊し、百万立方メーター以上の赤い汚染水が三県にまたがる地域に洪水のように流れ出した。汚染水はアルミニウムや鉛を含む毒性の強い赤い泥水で、火傷や呼吸困難を引き起こす。住宅地に流れ出した赤泥汚染水で4人が死亡123人が怪我、多くの住宅が被害を受けている。すでに汚染水は地面に浸透して広範囲の地域の動植物が殲滅、4、5日でドナウ川に流れ込む見込み。ハンガリー当局は、緊急事態を発令した。(フランスTV) 人災による環境汚染は悪化する一方のように思える。(S.H.)