アンチセミティズム(Antisémitisme)は日本語には「反ユダヤ主義」と訳され、今日フランスで反ユダヤ勢力がユダヤ人を暴力的に阻害したり、ユダヤ人の器物を破損したりする行為をさして言う言葉だ。一昨日フランス、アルザス地方のユダヤ人墓地で墓が大量に破壊された。倒されたり破壊されたりした墓石は300にも上る。状況から計画的な犯行と見られ、警察が捜査をしていたが、昨日近くの高校生3人が犯人と断定され器物損害罪で逮捕された。

「これで3回目だ」というユダヤ人家族。「前回は墓石が粉々になっていて、どうやったらこんなひどいことができるのか」。(フランス2TV)

Antisémitismeは分解すれば、Anti(反)Semites(セム人)的思想ということになり、「セム人」(英: Semite)という言葉は、中東に起源がある古代・現代のさまざまなセム語のアッカド人、古代アッシリア人、バビロニア人、エブラ人、ウガリット人、カナン人、フェニキア人(カルタゴ人を含む)、ヘブライ人(イスラエル人、ユダヤ人、サマリア人)、アラム人、カルデア人、アムル人、モアブ人、エドム人、ヒクソス、ナバタイ人、シバ人、マルタ人、マンダ教徒、サービア教徒、シリア人、アマレク人、アラブ人、アッシリア人、パルミラ人、ケダル人(英語版)などを含む。セムという名称は当初、アウグスト・ルートヴィヒ・フォン・シュレーツァー(英語版)がヨーハン・ゴットフリート・アイヒホルン(英語版)の “Repertorium”, vol. VIII (ライプツィヒ、1781年)の161ページにおいて、ヘブライ語に関連する語群を指す用語として提起したものであった(引用ウィキペディア日本語版)。

19世紀のドイツでジャーナリストのウィルヘルム・マールが、1874年反セム人連盟創設の折に、アンティセミティズムを「ユダヤ人への敵意」という意味に定義したという。フランスでは1886年出版の辞書プチ・ロベールにこのことばがあらわれる。

2014年イスラエルがガザのパレスチナを史上最大の空爆をした昨年、7000人ものユダヤ人が強まる批判を背にフランスを出た。