EUがロシアへの経済制裁を決定した直後、ロシアは各国の経済制裁に対して報復処置を決めその内容を発表した。

対象国は、EU28カ国、アメリカ合衆国、オーストラリア、カナダ、ノルウェーで、EUなどが決めたロシアへの経済制裁への報復として、ロシアはこれらの国から輸入していた食料品、果物、肉類の一切の輸入を8月7日付けでストップすることに決めた。輸入ストップの期間は1年間と予測されるが、EU諸国の経済打撃は免れない。フランスにとってロシアは重要な農産物(肉類、牛乳、乳産品等)の輸出相手国で、2013年度は10億ユーロの輸出を計上しており、この額はEU諸国からロシアが買い上げる100億ユーロの10分の1に相当する。

実際果物輸出の1%、および野菜の3%、総計5万トンがモスクワへフランスから輸出されており、2万7千の農家に影響が及ぶことが懸念されている。

今回の報復は食料品が中心で、ワインや食前酒などのアルコール類は含まれておらず、毎年4億5000万ユーロの売り上げには支障がないもよう。(プラネット)…

すでに今朝(8月8日朝)、ロシア国境でフィンランドの生鮮食品を積んだトラックが止められ、トラックはやむなくユーターン。ロシアの経済報復が実施に移されたことを物語った。一方で、ブラジルなど経済制裁と関係のない国が、ロシアへの食品輸出拡大へ期待を寄せはじめている。(フランス2TV)