[8月第一週のウィークエンド、ヴァカンスで全国994kmの渋滞]
今日明日のウィークエンドはヴァカンスで都市を出る人たちのピークを迎える。フランス各地はジュルネ・ノワール(交通渋滞が最悪の日)。高速道路や地域の幹線道路には多くの警察が繰り出した。
[以下、フランスTV今週のニュースからZapping]
・6月の新たな失業者数、9800人。フランスは失業者数総計338万人強の最悪の記録を更新。職業安定所での係員を殴るなどの暴力沙汰が8442件発生、昨年より13%も増えている。
・環境省新たな計画書を発表。CO2削減へ向けての新しい開発をすすめ、再生エネルギーを2030年を目処に現在の二倍に増加、また廃棄物やゴミを2025年を目処に二分の一にするなど。原子力発電に関しては「これ以上の発電力は必要としない」とするだけで言及せず。
・新しい家作りに政府が後押し。エネルギー消費の44%は家庭で使われるエネルギーだ。フランスは2000万世帯が断熱効果の少ない家に住んでいるといわれる。そこで省エネを目的とした新しい様式や素材をとりれた家の建築や改築を積極的に推進し、上限付きで30%の資金援助をすることを決定した。例えば、外の熱を回収してエネルギーに変え、家の中で利用するヒート・ポンプの導入、断熱材の導入、バイオマス・エネルギーなどの利用設置があげられる。
・ヨーロッパ連合、ブラッセルの会議でロシアへの制裁を決議。マレーシア航空の飛行機を親ロシア派によって撃墜された事件を受けて、ロシア制裁に向け、ブラッセルでは28カ国の大使が集結して会議を行い、石油、武器輸出、テクノロジー援助の3項目に関する制限を決定した。ただ、市民の生活のためにドイツはロシアから天然ガスを輸入しており、これに関しては不問とされる。また武器輸出に関しても、例えばフランスの戦闘機輸出のようにすでに契約が結ばれている場合は例外とし、これからの輸出契約のみに制約がかかることになる。
ヨーロッパはロシアと経済的にも一番親密な関係を持つため、これらの制裁を加えることによって、ヨーロッパは1.5%の景気後退を強いられ、またロシアは40億ユーロの損失を蒙る計算だ。(フランス2TV)