更新:2013年6月28日:アメリカ、オバマ大統領、ネルソン・マンデラのもとへ? -
報道、外国
南アフリカのアパルトヘイトの解消へ大きな寄与をしたネルソン・マンデラ(94歳)が入院して以来、フランスTVは毎日、毎回のニュースでその病状について報道を続けている。

フランス2TV、2013年6月26日のニュースから:
南アフリカのクヌで昨夜、家族が全員集合した。ネルソン・マンデラの死期が近づき、続々と政治家や宗教関係者が病院を訪問するなかで、危篤状態に入ったネルソン・マンデラには人工呼吸器が取り付けられた。近親は病院へかわるがわる病院へ。一時状態が悪化したものの、人工呼吸器で安定しているもよう。「ネルソン・マンデラがいなかったらゲットーはそのまま、あるいは市民戦争へ突入してまったく違った世界が出来上がっていたかもしれない」。27年の牢獄生活を終えて南アフリカの黒人の運命を握ったネルソン・マンデラの白人世界との和解への偉業は、その精神とともにこのまま引き継がれていかなければならない。そうした思いが大勢の人々を集め、すでに今からネルソン・マンデラを「聖人」と呼ぶ人がいる。

フランス2TV、2013年6月27日の昼のニュースから:
数時間でまた状態が悪化したネルソン・マンデラには、生命維持装置が取り付けられた。プレトリアの病院へ息女が駆けつけ、メディアへ対応。病院の周辺にはますます人々が集まり、ネルソン・マンデラに祈りをささげている。昨日、南アフリカ大統領は、モザンビークへの移動をキャンセルしてネルソン・マンデラの病床へ直行した。集まった人々は死期が間近なのを認識している。

フランスBFMTV、6月27日夜のニュース
アメリカ、オバマ大統領がネルソン・マンデラに寄せて演説。ネルソン・マンデラが27年の牢獄生活を終えて出獄したとき、シカゴにいたオバマはその行動を何一つ見逃さないよう見守っていたそうだ。「和解」のアイコン、オバマ大統領のアイコン、そして世界のアイコンが死の床に。数百人が病院を取り囲んで祈り、踊り、エネルギーを祖国の父、ネルソン・マンデラへ送り続けているかのようだ。病院の周囲には世界の報道陣がつめかけ、孫娘がインタビューに答えた。

その他のニュース:

フランス・アンフォ・ラジオ
・MOX燃料、日本へ
フランスから日本へ向けて出発したMOX燃料を積んだ船が日本に到着し、燃料は無事、原子力発電所へ。現地では50人あまりの反原発団体がミニ・デモを行った。

フランス2TV
政府金欠。TGVの延長建設計画がばたばたと放棄されることになった。ル・アーブル、パリ間。リヨン、パリ間、クレルモンフェラン、パリ間。ディジョン、リヨン間。トゥールーズ、モンプリエ間・・・。2030年までに建設予定のTGV網がほとんど断念されるに至った裏に、フランス政府の財政危機があリ、地域の議員たちをがっかりさせている。たとえば現在4時間かかっているクレルモンフェラン、パリ間はTGVで2時間に短縮される予定だった。ボルドー、トゥールーズをつなぐTGVは、どうにかして救いたいライン。さてどうやって建設費用の捻出ができるだろうか・・・。