全国当選結果、FranceTVinfo (フランス内務省資料提供)

6月10日、17日の二回にわたって行われたフランスの国民議会議員選挙は、社会党が圧勝して国民が心底から抜本的な政治の転換を望んでいることが立証されたこととなった。棄権率は43.71%で過去最高。

国民議会577議席のうち、314議席を社会党とその一派が占めて過半数をゆうゆう獲得。1981年以来の記録的な議員数となる。右派UMP連合は100議席を失い獲得数は229議席。残りはEELV(ユーロップ・エコロジー)、Modem(モデム)、FN(極右フロンナショナル)となっている。…

社会党の痛手:シャラント・マリティームで出馬した社会党のセゴレヌ・ロワイヤルは大敗。セゴレヌ・ロワイヤルは「右派の陰謀」と糾弾。他にはジャック・ラングが敗退している。

極右政党の青天の霹靂:また極右政党フロンナショナルのジャン・マリー・ルペンの孫娘にあたるマリオン・マレシャル=ルペン(22歳)が初当選してフランス革命以来の若年当選として話題をさらった。ちなみにFN党首マリーヌ・ルペンは社会党候補と一騎打となり49.9%を獲得して117票差という僅差で落選。落選しながらも支持率の強さを誇示してフロン・ナショナルの威力を見せつけた。

Modem党政局からほぼ消滅:一方、右派中道Modem党フランソワ・バイルーは大敗。UMPが100議席喪失で右派が大きく敗退したのと同様、Modemの影が一挙に薄くなった。

ユーロップ・エコロジーの大進出:パリ第3選挙区から出馬したEELVエコロジー党のセシル・デュフロは72.2%で楽勝。エコロジー党の進出が目覚しく、史上初めて国民議会でまとまった手腕を振るうことになる。

女性議員数、最高を記録:特筆すべきは、女性議員数が155議席で、過去最高の108議席を大きく上回る。また、出馬したエロー新内閣の閣僚たちは10日の段階で全員当選し、選挙後の内閣改造は最小限にとどまるか、現状のままとなる予定だ。

My opinion: 社会党快勝、喜ばしいというほかない。