地球温暖化の確証 - フランスではまだ1月半ばにもかかわらず、あちこちでつぼみが膨らんでクロッカスなどの花が咲き始めており、早すぎる植物の生育に、春先の農作物の霜被害が懸念され始めている。「農作物が休みを取らずに発育してしまうといいものができないばかりか、霜が降りたら対応できません」と農業経営者。また養蜂農業では、働き蜂が冬眠せずに働いており、早死にする蜂が増加し始めているという。…

それに加え最近はロワール川周辺でフランス南部に生息するはずの蝶が見られるようになった。一般に、温度が1°C上昇すると、生物等高線が240km北上すると言われている。近年、長距離を飛ぶハト、雀、ツバメなどの鳥類が30km、また温度に敏感な蝶々類は114kmの北上が確認されたという鳥類研究者の報告が伝えられ、地球温暖化が著しくすすんでいることが確認された。長距離の移動をしないほかの鳥類は、食物などが変化するにつれて激減していくことになるという。このまま温暖化がすすむと確実に動植物の等高線がすっかり変わることが予測される。

物価高騰はディスカウント・ショップから - ディスカウント・ショップで販売される商品が2011年度は8.12%の値上がりを記録したことが明らかにされた。全国レベルの物価上昇率は2.5%と発表されていたが、消費者団体の調べによると4.4%の物価高騰があったとしている。「日用品や食料品、乳製品など毎日欠かせないものが、買い物に来るたびに値上がりしています」とは、消費者の声。

また歴史的に物価高騰の時期を振り返ってみると、毎回の大統領選挙の前に飛びぬけて物価が上がることが明らかにされている。

フリー・ボックス、インターネットを含むパックの驚異的な値下げに踏み切る - フランスで大流行の「ボックス」。電話の通話(通話回数や時間制限なしで外国40カ国も含む)、インターネット、デジタル・テレビ(多チャンネル地上波)をひっくるめてパックにしたもので、すでに数年前から、オレンジ、ヌフ、SFR、フリーなどの会社が競争して値下げを続けてきた。すべて込みで月額39.9ユーロ(4000円強)ないし29.9ユーロ(3000円程度)のチョイスが一般的だったが、今回フリー社が、携帯通話とSMSを従来のパックに組み込んで基本料金19.9ユーロを消費者に宣言。ちなみに組み込まれる携帯とSMSの料金は、携帯通話60分とSMS60本につき2ユーロ(200円)と激安になるそうだ。他の会社も値下げは必定となる模様。(フランス2TV)