南極の氷河溶解、スピードを増す

6倍の速さで解ける南極の氷（40年前と比較）

南極西部のフロリダほどの氷の岩盤が過去にはありえなかったほどの猛スピードで溶けている。

スウエイツ氷河（Thwaites Glacier）は毎年800m後退し続け、世界の海水を4％上昇させることが予想されている。 4 percent of sea-level rise worldwide.

1980年代には、南極大陸は年間400億トンの氷が溶けていたが、過去10年間のうちに、年間平均2,550億トンに急増した。過去6年間で、南極氷河の５箇所から氷からはがれる度合いが2倍になり、スウエイツ氷河の溶解に拍車をかけることになった。科学者らは、科学雑誌「Proceedings」に、海面上昇に対する最大のリスクをもたらし、おそらく取り返しがつかない方向へ進んでいると警告した。

「スウエイツ氷河は150年間で氷をすべて失う可能性がある。それは約半メートル（1.64フィート）の海面上昇を起こすだろう」と、NASAの科学者エレーヌ・スルーシ（Hélène Seroussi）はプレスリリースで述べた。

別の研究者アレックス・ロベル（Alex Robe）は、「氷河がそのルビコン（限界）を超えると、氷の融解を止めることはできなくなる。 地球の気温が上昇しなくなったとしても」と付け加え、「これが大きな不安材料だ」とした。

スウエイツ氷河

溶けるスウエイツ氷河が海面に与える影響、海面上昇

グリーンランドの氷床と南極の氷床は、世界の淡水の99パーセントである。その水の大部分は氷と雪の塊として凍結しており、その厚さは最大10,000フィート（3キロメートル）。

しかし、人間の活動が大気中に多くの温室効果ガスを送り込んでいるので、海洋はそれらのガスによって引き起こされる過剰な熱の93パーセントを吸収している。温まった空気と水が氷床と氷河をかつてない速度で溶かしている原因なのである。

スルーシ氏は、「今後200年から600年以内に不可逆になるリミットに達する可能性があり、そのあとは、氷が全て失なわれる可能性がある」と述べた。スウエイツ氷河全体が溶けた場合、世界的な海面上昇は1.64フィートの計算だ。（2フィートに近いと推定する研究もある）。スウエイツ氷河は隣接する氷河が海に流れ込むのを防いでいるため、スウエイツ氷河の溶解は、南極氷床上の周囲の氷河をも不安定にする可能性があるという。

スウエイツ氷河　ウィキペディア

https://www.sciencealert.com/antarctic-glacier-on-track-to-irreversibly-melt-which-could-trigger-a-chain-reaction?utm_source=ScienceAlert+-+Daily+Email+Updates&utm_campaign=0bc961bd5b-MAILCHIMP_EMAIL_CAMPAIGN&utm_medium=email&utm_term=0_fe5632fb09-0bc961bd5b-365897449&fbclid=IwAR2vfTkdrjoVYZIZWqkmdpvxdryEfpp0q1URdRcSIqLzjLfczB2AxiSNcU4

NASAのサイトから、南極西部の氷の溶け方：

https://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?feature=7322

Ajoutée le 14 déc. 2018

「スウエイト氷河が溶けると、他も一斉に溶け出し、10フィートもの海面上昇のリスクさえ起きる」

CNN ：
Greenland is melting