フランスから―環境とアートのブログ

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ドキュメンタリー:原子力、神話の終焉

ドキュメンタリー:原子力、神話の終焉

 13チャンネル、ピュブリック・セナ、原子力政策の終わりを明らかに 原子力ドキュメンタリー『原子力、神話の終焉– Nucléaire, la fin d´un mythe』が、9月22日と29日に政治専門のテレビ局ピュブリック・セナで全国放送された。やがてフランスでは、寿命40年を迎える原子炉が34基に上る。原発が延命されるにせよ廃炉にされるにせよ、これからかかる膨大な費用と崩壊していく「安全」を前に、国やフランス電気会社EDFの足踏みがいかに危険を助長するか、54分のドキュメンタリーが浮き彫りにする。

アクチュアリティ、バイオレンス

・ヨーロッパ、財政緊縮政策に反対する数カ国連動デモ: 2012年11月14日、経済危機にあるEUの厳しい緊縮政策へ反発して、マドリッド(スペイン)、リスボン(ポルトガル)、ローマ(イタリア)、アテネ(ギリシャ)の4大都市で大々的なデモが行われた。 スペインは、カディックス、ヴィゴ、ビルバオなどでも大きな集会が開かれ、首都マドリッドでは数万人のデモ隊たちが警官隊と衝突し、催涙弾や石などが飛び交って30人が負傷、80人あまりが逮捕された。スペインは4人に一人が失業。政治に満足しているというのは国民の7%のみ。「銀行が搾取しているんだ」という人々。アパートを銀行に借金のかたに取られ、自宅を没収される直前に思い余って自殺をする人が今年になって4人続出した。現実に、同じような状況で銀行の手に渡った一般市民の宅地の数は50000軒に上るという。…

アクチュアリティ・経済

1月13日金曜の夜、アメリカのスタンダード&プアーズ社が、フランスの発行体格の格下げに踏み切る - 発行体格付けとは、国債や社債などの債券を発行する発行体(この場合、国)の信用リスクの順位をA、B、Cの記号で表すもので、アメリカのスタンダード&プアーズ社、ムーディーズなどのその方面の専門の会社が国際経済の均衡の中で格付けをおこなっている。フランスはユーロ圏の経済危機のみならず、負債額の増加、国内のインフレが激しく、一ヶ月まえにスタンダード&プアーズ社から格下げの警告を受けていたが、今回、今までの最高レベルAAAからAA+へ、一段階の格下げが宣告され、これまでの危惧が現実となってしまった。経済の先行きが暗いばかりではなく、国民総生産の40%に値する大きな負債をかかえ、これが迅速に解消できない場合には、近い将来もう一段階の格下げの危険性を孕んでいる。 今回の格付け見直しによる格下げは、ヨーロッパ連合のほとんどの国が蒙っており、なかでもイタリアは今までのAからBBBへ二段階の格下げとなり、大きな痛手となるもよう。またその反対に、EUの中でも経済成長の優等生はドイツで、トリプルAを保持し続ける。…

アクチュアリティ

ヨーロッパ市場暴落、ブラックサーズディ - 7月18日木曜、ヨーロッパ市場、軒並み暴落。パリ、フランクフルトは-5%、ミラノ、-6%、ロンドン、-4%。翌19日も下落進行。ヨーロッパの負債に上乗せしてアメリカの景気後退が大きく影響しているもよう。欧州連合の負債国救済策で、返済不履行にあえぐ銀行の倒産がますます危ぶまれている。フランスの銀行も軒並み株価下落。すでに土台が脆弱化しているという醜聞がひろがったソシエテ・ジェネラル銀行が最悪の-12.34%を記録した。 フランス南部、猛暑 - フランスの南半分が南からの大きな高気圧に覆われ、今日は、最低気温20度、最高気温40度を越す地域が出ている。このウィークエンドはバカンス帰りであちこち渋滞。高速での熱波に注意。(フランス2TV) My opinion: 6月の猛暑、7月は冷夏で自動の暖房が入るほどの低温となり、また昨日から温度が上がり始めて今日は40度。一週間ほど前、アメリカの野外コンサート用大テントがコンサート中に暴雨風雨で吹き飛ばされ、また昨日はベルギーで同じように突然嵐が襲い野外コンサートの鉄のストラクチャーが逃げ惑う観客の頭上に落ちて死傷者が出た。フランス語で、鎖(くさり、chaîne)という単語を使って、物に脈絡をつけることをenchaîner (ひとつひとつの輪をつなげて鎖にすること)という単語を使うが、いちどつけられた脈絡がばらばらになることをdéchaînerといい、翻って、爆発するとか荒れ狂う、という意味になる。まさしく、経済も、天候もこのdéchainerに当てはまる世界の状況だ。ちなみに異常気象は、des déchaînements climatiques。鎖が切れた地球はどこへ行くのやら。人間の運命は地球が救えるかどうかにかかっている。(S.H.)

アクチュアリティ

経済 - アメリカの株式債権発行体の格付けをするスタンダード&プアーズ社が、アメリカの格下げを決定。世界におけるアメリカの発行体格が史上初、最高レベルのAAAからAA+になり、負債14兆ドルをかかえる未曾有のアメリカの経済危機を象徴することになった。AAAからAA+へ、大きな差は認められないにしてもアメリカおよび世界への大きな心理的打撃はまぬかれない。 株価下落 - 世界の株価が10日連続下落。二年ぶりの最悪を記録。アメリカの負債、ヨーロッパの負債のみならずその背景にある綱渡り状態の経済不安定が大きく影響。 フランスの失業率9.6% - 6月は33000人の失業者増加。272万人の失業者をかかえるフランスは失業率9%を割るのが当面の目標だ。 闘争で荒れるアフリカからの難民激増 - 一昨日、闘争で荒れるリビアから船で逃げ出した難民がNATOの巡視船に見つかった。イタリア領のランペドゥーザ(Lampedusa)島は、地中海のアフリカとヨーロッパ大陸のあいだにあり、アフリカから命からがら出港した難民はひとまずここにたどり着く。今回見つかったリビアからの難民は、寒さと飢えで90人近くが船上で死亡し、生存者が死体を海に投げ込んだもよう。この20年で約2万人がアフリカからランペドゥーザ島を目指してやってきており、難民の救済と同時に移民の受け入れ処理にイタリア政府は頭を悩ましている。アフリカの「アラブの春」闘争と戦争によるヨーロッパ方面への難民は激増の一途を辿っており、こうしてヨーロッパにたどり着く難民はイタリアのみに留まらず、フランス、スペイン、ドイツなどへ広がっていく。 (フランス2TV、BFMTV、8月4日から7日まで)