フランスから―環境とアートのブログ

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アクチュアリティ

バクテリアの感染源判明 - 33人の死者を出しヨーロッパを震撼させ、農業経営者を経済危機にまで追い込んだバクテリアの感染源が判明した。北ドイツのバイオ農場のもやしの栽培が怪しいと見られて数日前から検査が続けられていたが、この農場からバクテリアの株が見つかったことから、もやしやカイワレなどの栽培農場が感染源であることがようやく確認された。種や豆からの発芽生育は温度が37度の湿気の多い環境で行われているため、生育環境がバクテリアの培養にも適していたことなどが挙げられる。しかし、バクテリアがどこから来たのかについてはまったく分かっていないため、ほかの野菜の容疑が晴れたにもかかわらず、よく洗浄して皮を剝くなどの処置を怠らないように呼びかけている。感染源が判明しても、ヨーロッパでは3000人以上が感染し、うち多くの重症患者がいまだに生死の境をさまよっている。 フランス経済相クリスチーヌ・ラギャルド、国際通貨基金代表へ立候補 - DSK ドミニク・ストロス=カンの後継者選出に、フランス経済相となって今年3年目で実績を評価されているクリスチーヌ・ラギャルド(55)が有力視されていたが、予想通り国際通貨基金代表選出へ立候補する運びとなった。 フランスの環境 - 50年後のフランスはクライメートチェンジが進み、現在起きているようなフランスの旱魃が国土全体に広がるという。植物への影響は大きく植物の生育等高線が北上。たとえばボルドー種の葡萄の木がパリあたりまで上る。また、ワインの樽作りに使われているブナの木の立ち枯れがあちこちで見受けられるようになっており、ここ10年もすればブナが死滅するという。「気候のせいで、葡萄の種が変化していくために、味もまた味わい方もものすごく変化するはず」とワイン製造者。 (フランス2TV)

アクチュアリティ、バクテリアの謎

ヨーロッパに広まるバクテリアの脅威 - 生野菜が感染源といわれてきた食中毒の原因となるバクテリアの正体がほぼ判明したという。菌は二つの株のハイブリッドで抗生物質が効かず、潜伏期間は10日あまり。感染すると激しい症状を伴う。ドイツのハンブルグから始まり、スエーデン、フランス、イギリスで発病者が出ているが、いずれもドイツへ行った人ばかり。現在発病者はドイツを中心に2000人。ドイツ、ハンブルグで18人の死者。スエーデンで一人死亡となっている。最初はスペイン産のキュウリが感染源といわれていたが、キュウリを食べていない人に多数の発病者が出たため、トマトやサラダ菜などへ波及してフランス、ドイツなどの研究所が検査していた。しかし、感染源は生野菜といわれてきたにもかかわらず、本当に野菜が原因なのかまったく確証が得られておらず、どこで発生したバクテリアのか、またどれだけ波及していくのかなども何もわかってはいない。各国市場では、スペイン産の野菜が嫌がられ、フランスだけで80%の売り上げ減となった。スペイン産の野菜は95%が販売不可能となり、多大な損失を出している。一人の感染者も出していない上に、感染源の濡れ衣を着せられたスペイン政府は、ドイツへ損害賠償を請求。ドイツはこれに対し、「スペイン産の野菜が原因だなどとは言っていない。市場から感染源と思われる野菜を回収するよう指示しただけだ」と答えた。野菜の容疑が晴れてもすでに遅し。フランス国内でも、「スペイン産は絶対買いません」という消費者が激増している。 ロシアは即座にヨーロッパからの野菜の輸入を全面禁止。モスクワの人たちは、「ヨーロッパは自分で作った野菜で自家中毒をしていればいいのよ」となかなか冷たい。EUはロシアに向け、直ちに輸入禁止を解くよう勧告した。 フランス2TVの食品専門家は、「野菜が原因なのだけが判明しているが、よく手を洗って、野菜も皮を剝いたり火を通したものを食べるように。また女性が感染しやすい。3歳以下の子供に肉を食べさせるときはよく火を通して・・・」。 (フランス2TV、昼のニュース、BFMTV) My opinion: TVの食品専門家が、「野菜が原因」と言ったあとで、「肉にはよく火を通して」と言うのが、よく分からない。むかし、牛肉の処理を誤って腸を裂き、腸内のバクテリアが肉に混入して重い感染症を引き起こして問題になったことがあったが、今回のバクテリアは肉から来るものとはまた別物という。そうした説明の口の先から、また野菜と肉をごちゃまぜにするところをみると、原因がまだ不明なだけに、この人自身にも疑いが拭いきれないのだろう。とまれ、こうした放送でヨーロッパがどれだけ混乱しているかがよくわかる。(S.H.)