政治界のセクハラ 2016年5月15日のJournal de dimanche(JDD 日曜新聞)は、左派右派を問わず17人の元女性大臣が進んで署名し、現職時代に遭遇した男性議員や大臣からのハラスメントに言及しつつ、セクシズムについてそれぞれの経験や考えを表明していくと発表した。 フランス・アンテールなどのメディアが5月8日、国民議会の副議長であるエコロジー党のドニ・ボーパンDenis Baupin(住宅大臣エマニュエル・コスの夫)が複数の女性議員にセクシュアル・ハラスメントをし、時には暴力的行為に及んだと暴露した。ドニ・ボーパンは事実無根として公表内容を否定しているが、日ごろの人柄からは程遠いイメージはエコロジー党や左派に大きな波紋を投げかけている。 「私たちはもう黙ってはいない」。元女性大臣17名がJDD紙に、これからは、「無礼な態度や場にそぐわない行動など、気がついたことはすべて」糾弾していくと報じた。