天候 - トゥールーズ、ペルピニャンなど南の都市で4度から6度という低い気温。ピレネ山脈の標高1000m以上はまだ降雪が続いており、数十センチ積もった雪で電線が切れるなどの被害が出ている。まだ今週は寒さが続く。
同日5月5日は、コートダジュールが6mの高波に襲われ、ニース周辺の海岸線に並んだレストランなどが押し流されて大破した。カンヌ映画祭のクロワゼットの土台も壊れ、映画祭を数日後にひかえ突貫工事を行っている。きのうはフランスの南半分が暴風雨圏内にあったが、コートダジュールでこうした被害が出たのははじめて。被害額は百万ユーロを越すもよう。
ブルターニュの牡蠣養殖が危機に瀕している。海水の温度が16度以上に上がると牡蠣の病気が蔓延し始め、80%がだめになるという。牡蠣養殖業自体が危ぶまれている。

ギリシャ - アテネで、3万人とも5万人ともいわれるデモ隊が「どろぼう!」と国会に向かって叫びながら押し寄せ、警官隊と衝突した。こぜりあいがエスカレートし銀行に火炎瓶が投げ込まれて職員3人が死亡した。ギリシャは3000億ユーロという巨大な赤字負債を少しでもまかなうべく、国内の消費税VATを23%に値上げ、タバコやガソリンなどの関税を10%値上げ、また市民の給与を15%減給するなどの対策を提示し、国民の怒りが爆発した。デモ隊と警官の衝突は5時間続いたが、この影響でまた欧州の株が軒並み下落し、ユーロも1ユーロ1.29ドルという過去一年で最低を記録した。