フランスから―環境とアートのブログ

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【映画「日本と原発」】、東電刑事裁判

【映画「日本と原発」】、東電刑事裁判

東電刑事裁判

3.11、震災から7年

【ビデオ no.1】 7年後の今日に至る福島第一原発事故の側面。関連死を含め2万2千人以上が犠牲になった2011年の東北大震災と津波、そして福島第一原発事故。未だに実質数7万人が帰郷困難であるという。7年経っても遠い廃炉。汚染水。

震災から3年、未来は?

更新:2014年3月14日:東北大震災から3年が経った。このブログに作った「アクチュアリティ・日本」は、フランスや世界が東北大震災とそれにともなう福島第一原発事故をどう見ているか、どう報道するか、3年前の災害直後から欧州の報道を日本語に翻訳して紹介してきたものだ。フランスの報道熱が下がるのは震災から2ヵ月後だっただろうか。それまでフランス国営放送のニュースは毎日、日本の震災と原発事故の報道一色だったことを思えば、フランスにとって日本の災害がどれだけ大きなショックだったかがよく分かるはずである。拙ブログの「アクチュアリティ・日本」は、実は日本とフランスの報道の大きな差に気がついたときから書き始めたといういきさつがある。フランスでは福島第一原発事故後ほとんどすぐに3基の炉心のメルトダウンをいい始めたのに対し、日本の報道はどこにもメルトダウンしたという表現をまったくしていなかった。 現在は日本の誰もが長いあいだ政府や東電の事実の隠蔽があったことを承知している。これだけ大きな事実隠蔽の余波によって、この3年、鼠算式に嘘が嘘を生んできたような気がしてならない。「事実を隠すのは日本の文化の一つでは?」というフランス人がいた。私としては、悪習や体質を日本の文化の一部として認めたくはないが、ここまで隠蔽が普通のことになってしまうと、どう考えればいいのだろうか。政権は、ますます市民の声を聞かず、現実離れした政治が暴走している。 震災と事故からだいぶたって、フランスも日本から離れ、ヨーロッパの経済危機を話題の中心に取り戻したときに見つけた日本の放送、種まきジャーナル。そうした日本の「隠蔽文化」や悪習を飛び越えて真相究明に真摯な姿勢を見せていることを発見。同番組は現在、報道するラジオと名前を変えて毎週金曜日に課題をきめた特集が行われている。フランスのメディアではないので日本語に翻訳する手間がなくて助かる・・・、などというよりは、日本のほかの報道メディアでは取り上げない、しかし、本来なら取り上げるべき問題をきちんと取り上げているところに感謝しつつ、震災から3年目の真実の一片を報道するラジオから聞いてみたいと思う。(S.H.)

フランスTF1テレビが取材する「福島第一の現在」

TF1テレビ、2013年3月24日、20時のニュース:「福島:二年後の今日も、現地の片づけが続く」 Fukushima : deux ans après, les nettoyeurs sont toujours sur le terrain (震災二年目の3月11日の放送に引き続き、日曜24日20時のニュースで福島の現在が報道された。TF1TVは、2011年の震災、津波、そして原発事故の報道に熱心で、3月16日の炉心融溶報道や炉心の3D説明、放射能の拡散ビデオなど放射線量等のデータを盛り込み、フランス原子力安全委の意見を交えた丹念な放送が続いたことが記憶に鮮明だ。- 参照リンクページ:http://shigeko-hirakawa.org/blog/?cat=18&paged=3 -今回も2年前から福島第一原発事故を見守るフランスの原子力安全委ティエリー・シャルル氏が述べる見解からは、あらためて世界の原子力の専門家たちが危機感を持って福島の行く末を見守っていることを認識できる。S.H.) <要約> 福島。原発事故から2年たち、ようやく人が入れるほどに放射線量が低下し、一日3000人という防護服を身にまとった労働者たちが間断なく働いており、まるで巨大な工事現場のようだ。4つの建屋のうち3つが津波で建物が倒壊し、水素爆発が起きて大方が吹き飛んで大量の放射能が放出した。まず第一に緊急処置をしたのは一号機の建屋で、すっぽりと大きな容器をかぶせ、現在は密閉状態になっている。3号機と4号機はもっとひどい損傷を受けており、特に4号機は燃料冷却プールに近づくために、散乱する大量の鉄骨や瓦礫を片付けなければならない。プールの核廃棄物は、放射能の放出をくい止め、再び大地震が起きて災害を引き起こすような事態が起きる前に、冷却して取り出さなければならない。4号機には大量の使用済み燃料棒が入っており、東電は、4mの高さのある燃料棒を取り出すために、4号機の壊れた建屋の上から大きな構造物をかぶせ、クレーンを取り付けて取り出す計画だ。…

アクチュアリティ・日本 震災から二年

2013年3月11日、東北大震災から二年。フランスでも大手テレビ局、新聞、電子版ニュースなどほとんどのメディアが一斉に震災二年目の日本の様子を伝えた。フランス2TVのニュースでは、フランス人駐在員による被災地の難しい復興の現状、進まない除染や、大勢の難民をレポート。「プレハブに住んで毎日テレビを見るか寝るかしかすることはなく、どこにもいけないので大変体に悪い」、また「財産が一切合切やられたので、政府が何とかしてくれるまで動けない。いつまで続くやら、気が重い」といった原発難民のインタビューによる厳しい状況が伝えられた。 3月10日の反原発集会に際して、「原発事故によるこれだけの疲弊と、国民の70%近くが活発な反原発の意思表示をしているにもかかわらず、昨年の衆議院選挙で勝利した原発推進派の右派安倍政権は、再稼動をめざし原発推進を止めない方針」とBFMTVの駐在員が報告。 ----------- ・フランスTF1 チャンネルテレビ、2013年3月11日夜8時のニュース: 要約:除染の見通しがまるでつかない福島県南相馬。「地表2cmはセシウムで汚染されているから5cmは剥ぎ取らないと」。月給1500ユーロで除染の仕事をする人たち。除染した後の廃棄物は野天にたまる一方。政府はどこに廃棄物を保管するか決めていなかったためだ。少しずつ地中に埋めるしかないが、放射能に汚染されたものを包む袋は5年しかもたない。「一時的に土に埋めるだけだが、その先はどうするかまったくわかっていない」。 TF1テレビ3月11日昼のニュース、福島第一原発事故の発生から今日までの要約 ビデオの後半要約:事故後、片づけをあらかた終えた日本政府と東電は、福島第一を制御するために冷却装置を配備した。これは温度を常時50度以下に保つものだが、問題は冷却に使った水の一部が漏れ、建屋の地下にたまることだった。汚染された水が地下水をまた汚染しないように、水を吸い上げ、吸い上げた水を再び冷却装置へ戻すシステムを作った。 一号機はすでに防水加工したカバーがかけられているが、3号機4号機ともに爆発で大きな被害を受けている。日本にとって最初にやらなければならないことは、燃料プールにストックされている使用済み燃料棒をプールから取り出すことだ。というのも、次にまた大地震が起きれば大きな災害につながることは間違いないからだ(談話:ティエリー・シャルル、フランス原子力安全委)。   ----------- 20130313 週刊エンター『小出裕章さんが伝えてきたこと』 ビデオコメント:震災から2年が経つ現在、何か変わったのか? 変わっていないのか? 今週は番組の取り組みを見つめ直すと共に、私たちがこれからも向き合っていかなくてはいけない問題について改めて考えます。 今日は「京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんが伝えてきたこと」 ----------- 日本の3月11日。 報道するラジオ、震災特集…

アクチュアリティ・日本、震災から一年

フランスTF1テレビ、2012年3月11日、13時と20時のニュースから 震災から一年、ルポルタージュ。 フランスTF1テレビ、2012年3月11日、13時のニュース、福島第一原発事故以降のフランスの原発安全対策、シミュレーション。EDFフランス電気会社は、フランス原子力発電における防災訓練をデモンストレーションとして行った。「事故が起きてから、24時間以内に冷却すれば放射線を外へ放出させる可能性が僅少になります」。高い放射線が出てしまった場合はロボットを利用して人員の被爆を避けるなどの工夫を急ぐなど、緊急事態への対応の可能性を詳細な予測を立てつつ明らかにする方向にある。福島原発事故を受けてフランス原子力安全委員会が政府に提出した安全対策をEDFが実施するには、約100億ユーロ(1兆円強)がかかる見込みだ。 フランスの原発防災訓練…