元国際通貨基金代表ドミニク・ストロス=カン自宅監禁解除 - 2011年7月1日、17時30分、ニューヨーク裁判所がドミニク・ストロス=カンの自宅監禁を解除した。理由は、検事側の控訴の基盤となっていた被害者の証言に大きな疑いが生じたため。被害者は、ドミニク・ストロス=カンに襲われたあと一時間ほど物置に隠れていたと証言していたが、実際はドミニク・ストロス=カンの部屋を出た後、隣室を掃除していたことや、ドミニク・ストロス=カンの逮捕直後に、この事件で大枚の金を引き出すことができるなどと友人に電話で話していたことなどが判明したことから、被害者が裁判所に対して虚偽の証言をしたとして、検事側が弁護側の申し立てを受け入れたことによる。これによってドミニク・ストロス=カンは自由の身となったが、被害者の証言が揺らいだにしても、物的証拠の存在などから裁判所は罪状の追求を継続する旨を明らかにした。 パスポートを没収されてニューヨークから出られないが、「ドミニク・ストロス=カン、自由に」の知らせは世界中を駆け巡った。殊にフランスでは、2012年の大統領選挙に向けて、社会党の立候補者を決める次期が目前に迫っており、この事件で汚泥にまみれたにもかかわらず支持率の高いドミニク・ストロス=カンが自由の身になったことで、立候補者選出はこれから一転二転することが予想される。(フランス2TV)