フランスから―環境とアートのブログ

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Bill Viola 国立ギャラリーで大回顧展

[パリ、グラン・パレ、国立ギャラリーでビル・ヴィオラ展] 3月5日から7月21日まで、RNM企画、1977年から今日に至るビル・ヴィオラのビデオが一堂に会する大個展。 展覧会は、ビル・ヴィオラの3つの問い “Qui suis-je ? Où suis-je ? Où vais-je(私は誰だろう? 私はどこにいるのだろう? 私はどこへいくのだろう?)” から構成されている。 フランスTVカルチャーボックスの紹介記事はこちら ビル・ヴィオラ(アメリカ人、63歳)はニューヨークで生まれ、絵画を学んでビデオアートへ早くからのめりこんでいった。「私はビデオと一緒に生まれたんですよ」という。カセットビデオの誕生から現在のビデオ技術までのテクノロジーの進歩とともに彼の進歩がある。 時間を彫刻するビル・ヴィオラは、「時間の存在が私の仕事を可能にしている。時間とともに仕事をしているんです。新しいことを考えるには時間が必要であり、また時間が後世代へ何かを残す手がかりともなる」。 開館時間:05 Mars 2014 - 21 Juillet 2014 2014年7月21日まで。 毎日、10時から22時まで(日曜と月曜のみ20時まで)。 休館:火曜日、および7月14日と5月8日。 5月17日の「ヨーロッパ美術館の夜」の日は夜零時まで。 - See more at: http://www.grandpalais.fr/fr/evenement/bill-viola#sthash.pOWJXy6X.dpuf  

アクチュアリティ

教員削減、1万6千人 - 2011年度教育省予算が施行される新学期の9月には、国公立小中高校の1万6千人の教員削減が行われることになっている。これで過去5年間で合計6万6千人が削減される計算となる。フランスの国債赤字および欧州連合の赤字による各分野一律予算削減が教員削減の大本の原因であるが、大幅な教員削減は国公立教育にますます重圧をかけることになる。フランスは現在ヨーロッパ一出産率が高い国となり、爆発的なベビー・ブームを記録している。2011年度は幼稚園児1万4千人、中学高校生6万2千人の生徒の増加が見込まれており教育の現場を拡大する必要があるにもかかわらず、教員削減やクラスの閉鎖などといった現実に逆行する政府の政策による現状悪化は、国民の大きな怒りを買っている。「いくら予算削減といっても、教育は別ですよ。国がちゃんと保障するところは保障していかないと・・・」。教員不足によるクラスの閉鎖でクラスは合併せざるをえず、今までの倍数の生徒を受け持たなければならない教員たちは、現在も大きな問題となっている落ちこぼれがますます増加することを懸念。教員組合は、政府糾弾のデモを繰り広げる予定だ。「これからです」とは、教員組合の組合員。 コルシカ島で雪 - 昨夜、オート・コルスで大雪。地中海の南の島コルシカ島に大雪が降り、ところによっては積雪80cmを記録した。一昨夜はコートダジュールに近いエックスで積雪している。 モネ展、月曜まで夜間も開館 - パリの国立ギャラリー、グランパレでクロード・モネ展が170点の代表作を集めて行われているが、展覧会終了間際のこのウィークエンドは、特別に夜間も開館して最終日の24日月曜日まで24時間入館客を受け入れている。外気が0度前後という寒さのなか、グランパレの玄関外の行列は数時間待ち。すでに、このモネ展は85万人の入場を記録しているが、このノンストップ開館でさらに30万人の動員が見込まれている。ちなみに、月曜までのノンストップ開館時は入館無料。 Le parisien Grand palais ベルギー、ブラッセルで政府糾弾のデモ3万人 - 「ベルギーは小さい国ながら人間の懐が広かったのが誇りだったが、今は了見の狭い人間たちのおかげで小さい国がよけいに小さくなっている」、とはベルギー国会がオランダ語圏とフランス語圏の対立で停滞して今日で220日目になるベルギー国民の嘆き。しびれを切らした国民がブラッセルに集まり、国会運営をストップさせている国粋主義政党を糾弾して集会を開いた。7ヵ月半も休業して何も進まない政府に対し、インターネットで「税金返せ!」の署名運動も広がるありさま。「ヨーロッパ連合の中心になった国は今、ヨーロッパの恥になりさがった」。オランダ語圏とフランス語圏の対立は国を真っ二つにする分断への討議を余儀なくしている。(フランスTV)