フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "世界環境会議"
海水の酸化が生物に影響(BBCサイエンス)

海水の酸化が生物に影響(BBCサイエンス)

海水の酸化が海の生物全てに影響を及ぼすことに Roger Harrabin BBC環境アナリスト Science & Environment 「現代社会が排出する二酸化炭素が海洋をより酸性にすることによって、すべての海洋生物が影響を受けるだろう」という報告書が、250人以上の科学者の8年に及ぶ調査研究で発表された。それによると、海洋生物のうち特に生体の初期段階が被害を受けるという。成長してオトナになる数が、今日の4分の1から12分の1にまで減少する可能性があると研究者は警告している。

COP 21、パリ協定へ 

COP21、世界環境会議パリ協定採択へ、遅まきながら追跡 2015年11月30日から150カ国もの首脳陣を集めてパリでスタートしたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)は、パリ時間の12月12日、歴史的な国際合意となる『パリ協定』を正式に採択した。議長国フランスの采配で良好に運営され、2020年以降の温暖化対策の国際枠組み を150カ国で合意へこぎつけたパリ協定は、京都議定書と同じく法的拘束力が強い。

アクチュアリティ、地球温暖化、放射能への対策

フランスでは昨日、福島第一の5号機6号機沖に設置されている放射能汚染水をストップするシールが壊れているというニュースをフランス・アンフォ・ラジオが一日中繰り返して放送していた。「台風の影響か」という言及など、日本の情報がどれだけリアルタイムでフランスで伝えられているか、またフランスが聞き耳を立てているかという証拠だろう。 今日は、国際環境グループ、およびヨーロッパエコロジー党による地球温暖化に対する警告をフランステレビ、ラジオが一斉に放送。2013年9月23日から26日にスウェーデンのストックホルムで開かれていた、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の総会が終了し、その内容が発表された。このまま何もせずに地球温暖化が進むと、2100年には今より気温が5度高くなり、海水の水位が80cm上昇するという。すでにアイスランドでは、この数年でフランスの8倍近くになる面積の氷が解けてしまった。水位上昇がおきればオランダのような海面下の国はもとより、フランスもカマルグ地方などが水没する計算だそうだ。これを受けてニコラ・ユロは、「温度の上昇で土地の状態が変わり、植物の発育に変化が起き、海では水温の上昇で、海水の酸化が進みプランクトンが死んだり魚が激減したりするが、すでにこれらはあちこちで見かけられるようになっている」。酷暑や豪雨、凶暴なサイクロンや台風の発生が増える一方となる21世紀の終わりには経済のみならず人類が危機に瀕することになる。果たして、地球温暖化にどうやったらストップがかけられるのだろうか。