2014年1月3日更新: 国の政治を左右する衆議院選挙、参議院選挙を経てこの一年、日本の「国の形が変わる」といわれた山場が沢山あった。そうした山場を自分の都合の良い方向へ乗り切ってしまった与党は、残念ながら明らかに国民の望まない方向へ急速に国を変えていこうとしている感が強い。国民はこうした状況をいったいどのように把握し関わっていくことができるのか、まずは問題点の掘り起こしを改めて行う必要を痛感している。そうした筆者個人の思いと連動するように、年末特集「報道するラジオ」が、昨年彼らが取り上げた問題を整理してくれた。2013年の問題はそのまま2014年へ、ひいてはもっと先の未来へむけて対策を期待されるものばかりだ。 外から見る日本の不思議は、実は現在の日本の根本的な問題をそのまま裏返したものだといってもいい。「3.11以降、先進国のくせになぜ復興が遅れているのか(A:費用はあるのに利用ができない難構造?)」、「どうして政府は東電に任せたまま事故後の福島第一原発の処理をしないのか(A:原子力ムラと既得権益の構造、世界にむけて責任感覚の欠如?)」、「どうしてほかの先進国のように再生可能なエネルギー転換政策を行わないのか(A:目先の駆け引き優先?)」、「選挙区の一票の格差の開きが大きいのに日本はなぜ是正できないか(A:議席削減をしたくない居座り議員のエゴ?)」、「なぜブラック企業が横行するのか」、「なぜ弱者対策が後回しになるのか」、「なぜ福祉が後退するのか」…。