フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "環境"

アクチュアリティ・日本、参議院選挙

更新:2013年7月8日:福島第一原子力発電所の海側の井戸の水の放射能が日々高濃度に(過去最高の60万ベクレル)。不思議なことに現政府の対応は無し? ---- 2013年7月1日付けで、在フランス、日本大使館からメールで参議院選挙が告知された。日本の投票日は7月21日の予定だそうだが、在仏日本人には7月5日から14日までのあいだに大使館で投票する運びとなるそうだ。7月4日の参議院選挙立候補者の公示の翌日から投票、という慌しさ。衆議院選挙も日本より先立ち、なかなか方向を見分けるのは難しかったが、こうしたぎりぎりの日程のなかで、各党の選挙公約を隅々探る時間はごくわずかしか残されていない。
COAL アートと環境プライズ、国際コンクール

COAL アートと環境プライズ、国際コンクール

Coalアートと環境プライズ 2013 プロジェクト応募期限:2013年2月28日。 COALアートと環境プライズは毎年、環境を主題とする現代アートの作家を対象に1万ユーロ(約百万円)をグラントとして授与する賞である。審査員には、環境、エコロジー、研究者、持続可能な開発、現代アートの各分野から著名者を招聘。第一次専攻で応募者の中から10人を選出、うち一人がグラントを獲得する。 COAL国際コンクールの目的は、現代アーティストに同世代の社会・環境問題に迫り、エコロジーと自然にかかわる新しい分野の育成へ参画してもらうことにある。

環境、あれこれ

アクチュアリティ、環境 [ウィークエンドは全国的に渋滞] 7月最後のウィークエンドは、バカンスから帰る人とこれからバカンスに出る人たちの車で全国の幹線道路が渋滞する。今年も例年通り、金曜の夜から土曜にかけて注意を呼びかけている。「なるべく早くでようと5時に起きましたが、それでもだめですね」とカタツムリ走行。

地球環境

フランス2TV、7月10日昼のニュースから: [一才未満の乳児の抵抗力について、フィンランドの調査から]…
驚きの低エネルギー消費、パッシブハウス

驚きの低エネルギー消費、パッシブハウス

<特集、パッシブハウス> パッシブハウスとは、1平米あたりのエネルギー消費を最低限に抑えるように技術的な工夫を凝らし、外気の寒暖の大きな変化に影響を受けずしたがって実生活の上で冷暖房器具を必要としないように建てられた家屋のことをいう。…
2012年度、シャマランド現代アートセンターの企画コミッショナーにCOAL協会

2012年度、シャマランド現代アートセンターの企画コミッショナーにCOAL協会

COAL協会は2008年、アーティストと研究者を集め、現代アートと持続可能な開発の接点を求めて発足した協会である。 そのCOAL協会が、「自己の研究領域を顕示し、芸術家、科学者、エコロジストなどを交えて、持続可能な開発と文化の繋がりを広げる」ことを目的に、パリ南方に位置するエソンヌ県のシャマランド現代アートセンターの2012年度の企画をすることになった。…

アクチュアリティ、環境への意識

年末調査、「環境」 - 2011年はフランス気象庁始まって以来の「暑い」年となった。記録的な気温の上昇を記録した2011年ではあるが、国民の意識は地球の温暖化現象よりもむしろ、世界中で脅威的な猛威を振るう異常気象や大気汚染に関心があるという結果が出た。大気汚染に16%、温暖化現象に13%、絶滅危機種に7%の順。 環境にかんして、1995年は国民の3分の1が 関心があると答えたのに対し、2011年は国民の2分の1という高率。 日常的な水の節約やごみの分別へも積極的なり、普通の野菜より少々高くつくが、無農薬・無添加食品を率先して買うというフランス人は20%に上るという。「私たちの吸っている空気や、食べているものはとても気になります」とは消費者の声。(フランス2TV) My opinion: フランスのごみ分別の普及は日本やドイツのようには行かなかった。フランスのごみ分別の始まりは、オイルショックのあとの1974年ということになっているが、長いあいだ瓶回収などの大まかな分別に留まっていた。環境省による「ごみ分別キャンペーン」は1993年にはじめて行われているらしい。国民の一般家庭レベルでリサイクルされるプラスチックや紙のための新しい分別用ゴミ箱が置かれて現在のような分別が行われるのはそれよりずっと後の2000年前後のことになる。一般家庭のための全国的な分別キャンペーンは再びこれよりまたずっと後の2007年に行われ、ようやく現在フランス国民のあいだに浸透しつつあるというのが現実のはなしである。したがって、今日のニュースの「ごみ分別へも積極的になり・・・」というTVのはなしも、フランスの新しい動向なのだ。(S.H.)

ペルーの旱魃

ペルーの旱魃 - 中米はペルーの山奥。地球温暖化で、25年前は真っ白に雪で覆われていた標高4200mの山々から、今はすっかり雪が消えてしまった。以前は雪解け水でラマの放牧をしていたが、水がなくなって牧草も生えなくなりラマの成育もままならなくなった住民たちの半分が他の土地へ移住して行った。そこで、何とか温度を下げて旱魃を緩和させようと、首都リマのエンジニア、エドワード・ゴールドが山々を白く塗ることを思いついて現地に訪れ、住民の手を借りて実行。「白」いペイントは、費用の掛からない、砂、石灰、水、そして石鹸を少々混ぜ合わせたものだが、こうして、サッカー競技場三つ分の面積の岩肌に塗った結果、なんと10度も温度が下がったという。岩の下には氷水がたまり、小川までできた。「なるがままにして、手をこまねいているだけじゃあどうにもならない。何とかしなくちゃ、と思いついたのがこれでした」とエドワード・ゴールド、そして、好結果に大きな期待を寄せる住民たち。しかし、以前のような牧草豊かな沃地をとり戻すためにはサッカー場約50万個分の山を白く塗らなければならないという。石灰を使った安いペイントにしても、10億ユーロに上る費用をペルー政府が出すかどうかは分からない。 (フランス2TV) My opinion: ペルーの岩山は、植物が育たなくなって岩がますますむき出しになり、太陽の熱にさらされて温度が一層上がっているということだろう。岩肌の色を「白」くすることで温度を下げるというアイデアを思いついて実際に温度を下げることができた驚くべき事実は、目からうろこが落ちるように多くのことを教えてくれる。昔、野外の展覧会で、黒いシートを底に張った透明PVCの大きな容器に水を入れたことがあったが、5月の太陽にさらされた容器の水はあっという間に温度を上げて40度Cちかくになり、小さい泡まで出し始めたので驚いたことがあった。電気も火も使わずに、太陽の温度を吸収して溜めやすい「黒」いシートがあるだけで、水がいとも簡単に風呂の湯程度の温度に上がることを発見したあと、実は登山家たちが山の中で湯浴みをするために黒いシートは欠かせない荷物の一つであることを教えてくれる人間がいた。「環境」と「色」とは人間の知恵を介して実生活に容易に結びつく可能性をひめている。はたして、もっと積極的にこうした知恵を発展させていけないものだろうか。(S.H.)
特集 第5回メル国際現代アート・ビエンナーレ(1) 

特集 第5回メル国際現代アート・ビエンナーレ(1) 

Ve BIENNALE INTERNATIONALE D’ART CONTEMPORAIN DE MELLE, FRANCE   特集「第5回メル国際現代アート・ビエンナーレ」(1) Habiter la Terre : du battement de coeur à l’emportement du monde 2011年6月25日から9月18日まで。 フランス、ポワトゥー・シャラント地域メル市。テーマ:「地球に住む、心臓の鼓動から世界の逆上まで」 Information: http://www.biennale-melle.fr 展覧会紹介特集記事の第一回目は、メル国際現代アート・ビエンナーレ。

サステイナブル・ディブロプメント、理想の一つとの出会い

サステイナブル・ディブロプメントの理想型: 突如として地面にたたきつけるような雨が降る。フランスにもモンスーンがあるのかといって最初は笑ったが、野外の仕事が多くなってからは真剣な問題のひとつとなった。傘をさしてはいられないから合羽を着て作業をする。雨が上がるのを待っているほどいつも時間の余裕はない。 ボルドーから120キロほど南に下ったところにあるモン・ド・マルサンという町との出会いは、1997年に遡る。モン・ド・マルサンはランド県の県庁所在地で人口3万人ほどの小都市である。松ノ木がテーマになるという展覧会のため現地の下見に招聘されたとき、ボルドーから車で走ったモン・ド・マルサンまでのアスファルトの長い道はびっしりと生えた人工植林の松林を掻き分けてまっすぐ敷かれていた。延々と切れ目もなく続く松林はもともと、森林産業のために植えられたものではなかった。中世は、膝まで埋まる泥の湿地帯で時折巡礼者が通るだけの無人の土地であったらしい。この荒れた自然を人間の知恵(後にそれがナポレオンであったことを知ることになるのだが)が大きく変えた。海岸松を植えることで松ノ木が地中のおびただしい水をポンプのように吸い上げ、結果この広大な地面を乾かすことに成功したのである。…

アクチュアリティ

フランスのきょうのニュースで取り上げられている世界のニュース: パキスタン - モンスーンによる災害で6百万人が家を失い路頭に迷うという最悪の事態になった。洪水発生以来2週間をすぎ、食糧もなく、コレラが発生し、パキスタン政府は巨大な被害に手をつかねるままで、アメリカの救援を待っている。 アメリカ - メキシコ湾に原油が見当たらず、オバマ大統領が水泳をしてみせるなどして世間を喜ばせたのもつかの間、大量の原油が混じった全長35km深さ1000mというの海水の層が発見された。バクテリアが原油を食べるのを待つという方法論が主体に協議されているようだが、どのくらいの期間かかるか見当もつかない。アメリカの海洋学者たちの意見では、流出した原油の80%は回収されていないという。BPによる壊れたパイプのボトム・キルもまだ完全に終了していないもようだ。

アクチュアリティ、環境異変と被害

フランスのニュースに、ここ数日毎日取り上げられている話題: ロシア - 130年ぶりという毎日40度を越す酷暑が一ヶ月続き、あちこちで火災発生。消し止めてはまた発火を繰り返し現在国中で300箇所が燃え続けている。今までに焼失した森林や村など、合わせて50万ヘクタール以上。国レベルの緊急事態と化した。モスクワは数日前から近隣の火災で煙が充満し、燃焼物の臭気が町中に漂っている。 パキスタン - モンスーンが原因の洪水で1500人以上が死亡、300万人が家を失う大被害が出ている。コレラなど伝染病が発生し、国家的緊急事態に外国からの援助がはじまった。アジアの洪水はそのほかインド、中国などで大きな被害を出している。 アメリカ - 原油流出事故で汚染が進んでいたメキシコ湾の海底油田の壊れた給油パイプをセメントで埋めるトップ・キル作戦が再びBPによって開始され、良好な見通しに、オバマ大統領は流出終了の演説を行った。BPがトップ・キルのためセメント流入を続け、最後の最後まで徹底的に油田を壊滅させるボトム・キルが終了するまで、10日かかるという。事故発生から今日まで流出した原油の量、80万トン。大量の原油が海中のみならず地面に吸い取られ、汚染の状況把握はこれから。また海面の原油分解薬など大量の薬品が同時に海に撒かれていることから来る今後のエコシステムへの影響なども調査が始まるもよう。 フランス - きのうから全国46県(フランスの県は96県、したがって約半分)に干ばつ警報が発せられ、あらゆる地区で使用水量制限が進められている。あちこちで川が干上がり、すでにとうもろこしや麦などにおおきな被害が出ているほか、放牧中の乳牛の食用草まで日照りで枯れて激減している。

Day 80 -原油汚染

メキシコ湾原油汚染。責任は誰に? Who’s to blame ? msnbc, us news : http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/38157093#38155995

Day 79、メキシコ湾原油汚染

広がる汚染へのりアクション、対策は?MSNBC us news playlist: http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/38137327#38115125