フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "インスタレーション"

展覧会

パリ市立近代美術館 Apartés : http://mam.paris.fr/fr/expositions/apartes 2011年1月14日から5月7日まで。 常設展示室において、最近美術館が購入した若いアーティスト、デルフィンヌ・コワンデ(Delphine Coindet)、アリアンヌ・ミシェル(Ariane Michel)、ラファエル・ザルカ(Raphaël Zarka)の3人の作品が中心となって紹介されている。ビデオインスタレーション、インスタレーション、写真、オブジェなど。また館内にはこの展示にあわせて設置されたクラウス・リンケなど1970年代のインスタレーションもみることができる。 INCI EVINER, Broken Manifestos : http://mam.paris.fr/fr/expositions/inci-eviner 2011年1月13日から4月3日まで。 SAM ART PROJECTSの枠内で2010年8月からヴィラ・ラフェでアーティスト・イン・レジデンスをして作品制作をしたイスタンブール在住のトルコ人アーティスト、インシ・エヴィネーのビデオ・アート。 Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris パリ市近代美術館 11 avenue du Président Wilson 75116 Paris Tél : 01 53 67 40 00 ACCÈS 交通 Bus : lignes 32, 42, 72, 80, 82 et 92 Métro : ligne 9 –...

Miguel Chevalier

アーティスト紹介、Miguel Chevalier ミゲル・シュバリエ。 1959年、メキシコ生まれ。1985年、パリに移った。現在パリ郊外イヴリィ・シュール・セーヌ在住。ヴィデオ・アート、インターアクティヴ・アート、インスタレーション、パブリック・アート。 オフィシャルサイト: http://www.miguel-chevalier.com/ ヴィデオ: Crossborders 2007 Miguel Chevalier (Copyright) with Emmanuel Mâa Berriet: software AAASeed Jacopo Baboni Schilingi: Music Nicolas Gaudelet: Videos

サステイナブル・ディブロプメント、理想の一つとの出会い

サステイナブル・ディブロプメントの理想型: 突如として地面にたたきつけるような雨が降る。フランスにもモンスーンがあるのかといって最初は笑ったが、野外の仕事が多くなってからは真剣な問題のひとつとなった。傘をさしてはいられないから合羽を着て作業をする。雨が上がるのを待っているほどいつも時間の余裕はない。 ボルドーから120キロほど南に下ったところにあるモン・ド・マルサンという町との出会いは、1997年に遡る。モン・ド・マルサンはランド県の県庁所在地で人口3万人ほどの小都市である。松ノ木がテーマになるという展覧会のため現地の下見に招聘されたとき、ボルドーから車で走ったモン・ド・マルサンまでのアスファルトの長い道はびっしりと生えた人工植林の松林を掻き分けてまっすぐ敷かれていた。延々と切れ目もなく続く松林はもともと、森林産業のために植えられたものではなかった。中世は、膝まで埋まる泥の湿地帯で時折巡礼者が通るだけの無人の土地であったらしい。この荒れた自然を人間の知恵(後にそれがナポレオンであったことを知ることになるのだが)が大きく変えた。海岸松を植えることで松ノ木が地中のおびただしい水をポンプのように吸い上げ、結果この広大な地面を乾かすことに成功したのである。…

ルーアン、作品の一部破壊で警戒態勢

7月19日、ルーアン市植物公園のチーフから電話があり、「透明球体の大きいやつが一個やられたので、今朝警察へ行って届けを出しました。球体は120cmほどの穴が開いています。ついては被害金額を・・・」と言ってきた。フランスでのこうした芸術作品にたいする暴力は今に始まったことではなく、野外の展示ではほとんど90%がバンダリズム(故意の作品破壊)にあう。私の空気を入れた球体のインスタレーションも、設置が完了したその日に、数十人の子供が飛び掛り、蹴ったり殴ったり、のしかかったり、ケーブルをいたずらしようとしたりの大騒ぎが始まった。こうした人害だけではなく、大嵐などの悪天候にも耐えるよう、今回はポリウレタンの強靭なソフトプラスチック材を選び、野外の設置に臨んだといういきさつがある。 このポリウレタン材は、素手で殴ったりのしかかったりしても破裂をするような材料ではなく、まだ傷んだ球体を見ていないからなんともいえないが、120cmの穴が開いているというからには、ナイフか何かで切りつけたものと思われる。すでに、先々週ルーアンに戻った際、球体の足元から山ほどの石が見つかった。わざととがった石を選んで拾い、球体めがけて投げつけて穴を開けようとする子供がいるらしい。一人や二人の子供ではない。それにしては芝生の上に転がっている石の数が多すぎるのである。そんなひどい目にあっても、設置した7個のすべての球体は、まったく何ごともなかったかのように平然と存在し続けていたのだった。 この球体が致命傷を受けたのは、植物公園が閉まった夜のことらしい。日中は自転車に乗った警官が二人、見回りをしてくれることになっているが、閉園する夜は誰もいない。この事件で、ルーアン市は、これから5日間、24時間態勢でガードマンを置き私のインスタレーションの警戒にあたることを決めた、という連絡がさきほど入った。 さて、気分なおしに、今回のインスタレーション《アペル・デール》への反響を拾ったので、ご紹介したいと思う。このブログに掲載されている写真は、愛を感じるほど美しい。 推薦ブログ Le gout des livres 2010/07/21 (S.H.)

ルーアン・アンプレッショネ展、作品と7月3日記念スチール

2010年7月3日ルーアン・アンプレッショネ展オープン。 アーティストの作品: オープニング・スチール:

服従した水

Domesticated Water/ Eau domestiquée - 服従した水。インスタレーションのドキュメンタリー・ビデオ。 1992年にフルオレセインを発見。この人工の色を使って2001年、マラコフ市メゾン・デ・ザール現代アートセンター の個展でインスタレーションを発表した。(S.H.) 作品:服従した水 Installation and video copyright: Shigeko Hirakawa
Céleste Boursier-Mougenot

Céleste Boursier-Mougenot

話題のアーティスト紹介: Céleste Boursier-Mougenot - セレスト・ブルシエ=ムジュノ。 1961年、ニース生まれ、セト在住。元は音楽家で演劇の作曲をしていたが、1996年からいろいろ取り込んで音のインスタレーションを始めた。5月23日までロンドン、バービカン・センター、アートギャラリーで展覧会。 Barbican Centre Silk Street London EC2Y 8DS http://www.barbican.org.uk