2015年3月24日更新(下段に追記):

3月22日、日曜日は2011年から4年ぶりのフランス98県の県議を選出する全国地方統一選挙が行われ、フランス全国の開票結果が発表された。

下の簡略図は、ル・モンド電子版のフランスの各選挙区域で優勢な政党と政党連合を色分けしたもので、赤・濃いピンク、ピンクなどの暖色系は左派(オランド与党政権は左派社会党)、ブルー系は右派、濃紺は極右政党のフロンナショナル(国民戦線)だ。ブルーに染まりつつあるフランスは右傾化を示している。

ル・モンド電子版 2015.3.23

ル・モンド電子版から

選挙区で50%を越える票を獲得した候補者は当選とみなされるが、誰も50%に達しない選挙区は来週3月29日に決選投票が行われ、その時点ですべてが決定する。内務省の発表によると、22日日曜の投票ですでに、右派220人、左派64人、そして極右フロンナショナル(以後FNと呼称)が8人当選した。来週投票が行われる選挙区は、一騎打ちが1456選挙区、3人の立候補者の争いとなる地区は327選挙区、オート・ヴィエンヌでは4人の対立地区もある。与党社会党は来週の決戦で、20から30の県を失うリスクに晒されている。

今回の投票率は50.2%で2011年を少し上回る人が投票所に出かけ、懸念された棄権率の更新はなし。全体の票のふり割を見ると、1位は右派共闘(UMP中心)で29.4%、2位に極右政党FNが単独でつけて25.19%、3位は与党社会党と左派共闘で21.85%の獲得。何かと批判の多かった元大統領のニコラ・サルコジが総裁に返り咲いたUMPが大きく躍進し、サルコジ路線を正当化したかたちとなったようだ。極右政党FNは大躍進。与党社会党と左派共闘は「大きな負けではない」といいながらも2017年の大統領選に向けて懸念を煽るますます厳しい形勢に入ったといえる。

・下の図は2011年の選挙結果。同じく暖色系は左派、ピンクは社会党。ブルーは右派。

フランス選挙サイトから2011年の結果

 

・2015年3月24日追記:

24日朝のフランス2TVから、来週の決選投票に関する世論調査。

統一地方選挙は、左派、右派、そして人気第二党となったFNの三つ巴となって、来週日曜の決選投票が行われるが、議席獲得のための投票戦略が各党で開始されている。対立候補が、左派と右派の場合、あるいは左派と極右FN、右派とFNという組み合わせがみられるが、例えば「左派対FN」の地区で右派はどちらに投票するのか。世論調査の結果が出た。

右派UMPのサルコジ総裁は、「左派社会党と極右政党FN」の一騎打ちの場合、「どちらにも投票しない(棄権)を」するように親右派の有権者に呼びかけたが、あまり効果はなく、棄権は46%にとどまり、「左派社会党に投票する」が27%、「FNに投票」が27%という結果が出た。

一方で与党社会党のヴァルス首相は、「右派対FNの地域では、右派に投票する」よう有権者に呼びかけ。調査結果は、親左派有権者の棄権率は40%、「右派への投票」は57%、「FNへ投票」は3%と、ヴァルス首相の呼びかけが尊重されているかたちとなった。

また極右FNの党首マリーヌ・ルペンは、有権者に対しとくにコメントはせず。「左派対右派」の地域でのFN有権者は、「右派へ投票」が44%、「左派へ投票」は5%、棄権は52%という結果となっている。

決選投票は来週日曜、3月29日。(フランス2TV)

・豆知識:以下は日本語のウィキペディアの説明。ただし、日本語の説明の中にあるような「保守」、「革新」ということばはフランスではほとんど利用しておらず、日常の政治報道では「右(派)」「左(派)」といっている。

UMPとは

PSとは (現オランド政権、社会党)

FNとは (国民戦線)