[フランス、イギリス、極右政党の圧勝に震撼]

5月22日から25日のあいだに行われた2014年ヨーロッパ議会選挙の結果が昨夜出た。フランスはFN(Front National 国民戦線、極右政党)が8つの選挙区のうち5つまでトップに立って最高票を獲得し、首位に立った。野党保守UMPは20%、現政府の社会党は14%で3位に転落。社会党の歴史始まって以来の最低獲得票数となった。ヨーロッパ議会の議席数は751。フランスは74議席を持つ。これまで3議席を持っていた国民戦線FNは、22から25議席を獲得するフランスの第一党となる。ほかに極右政党が大躍進した国は、イギリスUKIP(20%)。デンマーク国民党(26.5%)、オーストリア、キリスト教民主党(27.3%)など。この結果フランスは、ユーロ圏脱退の意向を強く打ち出す「反ヨーロッパ」議員をヨーロッパ議会に送り込むことになる。
一方、ヨーロッパ議会に99議席を持つドイツはアンゲラ・メルケルの党CDUが36.3%を取り以前と同じく首位にたった。ドイツとフランスの国民の意識乖離は歴然となり、ドイツはフランスの極右政党の怒涛のような台頭に驚きを隠せない。革新社会党の圧倒的支持をみせるのはイタリア、ギリシャ。しかしギリシャにも「ネオナチ」党が9%を獲るなどして、極右の表面化が伺われる。(フランス2TV)

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