[フランス南東部、地中海側のヴァール県、洪水で大被害]

一昨日から大嵐による水位の上昇で洪水となった南仏のヴァール県ではようやく水が引き出し、その多大な被害のほどが明らかになり始めた。家々は一階がほとんど浸水し、1500人が避難。うち600人が仮設避難所へ。215人がヘリコプターで搬送されたが、650世帯が停電のままだ。救助に臨んだのは500人の消防士、憲兵隊300人、警察50人、軍隊も78人出動した。

下のフランス地図は21日火曜に発表されたもので、赤は警戒警報、オレンジは注意報など。南仏のマルセイユからニースにかけてヴァール県をまたがる地域の水色の波模様は洪水警報を指している。

ル・パリジャンから

 

洪水の様子、ル・パリジャン電子ニュース

フランスの自然災害で一番多いのが洪水である。この地方ではこの5年で4回も同様の洪水に見舞われた。もともとフランスは洪水危険地域に指定された地域が多く、建設関係者などが危険地域の規制基準から逃れるために、2mほどの土を盛って建設可能な地区として宅地造成や工場用地等の造成を行ってきたことが、これら自然災害の拡大につながる大きな原因と見られている。コートダジュールの工場主は「この地域にはもう土地がありません。安全な場所自体が非常に少ない」という。無理な宅地造成による洪水危険地帯に居住する人は、フランス全体で500万人以上に上ると見られている。

[フランスもビックリ、イギリスの自動車産業がフランスを上回る]

昨年のイギリスの自動車生産は、155万台。フランスの154万台を上回って、フランス人を驚かせた。低迷するフランスの自動車産業にとってはひとつの驚異となった。イギリスはロールスロイスがドイツのBMWに買収され、ローバーはBMWからFORDへ渡ったあと、現在Tata Motorsというインドの会社が運営するものとなっている。「国内需要は知れたものですから、外需目的の生産ですよ」というのはロールスロイスの雇用者。生産台数の80%は輸出用で、高級車を目当てにする外国のバイヤー向きだという。

その上イギリスの自動車工場の労働者はよく働く。労働時間は週40時間で、フランスの週34時間労働を大きく上回る。「賃金も雇用環境もすごくいいので満足しています」とイギリスの工場で働く若者。その持ち主はすでにイギリスではなくドイツであったり昔のイギリスの植民地インドが資本家であったりと構造が逆転しているのだが、そんな背景もなんのそののイギリスの好景気といえそうだ。

 [世界の富の半分をたった85人が掌握]

世界の指標と目標はもう「富」にしかないのか?

世界の金持ち85人が35億人分の富を保有していることが分かった。しかもこの富は地球の半分の富に匹敵するという。

また億万長者の数は2012年から4年間で、40%増加した計算だ。1980年代から富そのものが70%増大した事が世界の変化の特質として大きい。また貧困を見ると、1981年には世界の生活水準以下の貧困にあえぐ人たちが52.2%いたのに対し、2012年には22.4%に減少した。つまり、世界の富そのものが膨張しているのである。富の増大を見ると、インドネシア22%、ニジェール10%、ブラジル9%など。

中国、ロシア、インド、ブラジルなどの経済進展のうらに、イデオロギーの障壁が取り払われ、リベラルな政策がとられ始めたことが大きく作用している。「3つの要因も見逃せません。ビル・ゲイツやその他の爆発的なハイテクの転換。第二に、共産主義から資本投資へというリベラル化。そして経済のグローバリゼーションですね」と経済学者。CNRS(Centre national de la recherche scientifique フランス国立科学研究センター) の研究ディレクターを2007年まで勤めた社会学者のモニーク・パンソン=シャルロ(Monique Pinçon-Charlot)はいう。「パラディ・フィスカル(英:タックス・へヴン、租税回避地)というのは、政治がグルを組んでいなければ存在しません」。つまり富の膨張のうらには金持ちに有利になるような政治がある、ということだ。

[高校で欠席の生徒に代わるロボット実験] 

フランスの高校の教室に小さいスクリーンをつけた小型ロボットが出現した。テレビカメラが仕込まれていて、病気で学校に出られない生徒と教室をつなぐ役割をするロボットだ。ロボットを通して授業に参加するだけではなく、生徒は自分の部屋から質問もできる。実験的に行われている遠隔ロボットは、そのうち全国で利用されることになりそう。

(フランス2TV)