[ヴェルサイユ・ZAP、ヴェルサイユ宮殿で行われているジュゼッペ・ぺノーネ Giuseppe Penone展の周辺スナップ]

Photography by Shigeko Hirakawa:

2013年8月8日撮影。
なんとも暑い一日。ヴェルサイユ宮殿で恒例となっている現代アート展、今年はジュゼッペ・ぺノーネが招かれて行われている展覧会を口実に散歩にでかける。8月上旬のヴァカンスの真っ只中、宮殿入り口の大広場は、フランス各地、ドイツ、イタリア、ルーマニア、チェコなどから訪れた大型バスで埋め尽くされ、遠くからでも人だかりのものすごさが分かるほど。近づくと、切符売り場から正門まで炎天下を長い行列が・・・。ぺノーネの彫刻の大部分は野外に設置されており、ヴェルサイユ庭園のほうへは、切符無しで入ることができ、一安心。
そのまま「庭園はこちら」という看板を目指して歩く。普段なら、建物左の入り口から建物の裏に広がる広大な庭園へと入るのが習慣だが、夏の観光客を整理するためにか、この日は建物右側からの通路を通ってはいるよう指示されていたことによるもの。

ぺノーネ展は今年世界各国で行われているようで、ブロンズ彫刻や石の彫刻のシリーズのほんの一片がここにあると思っていいと思う。ヴェルサイユ企画のこうした巨匠の個展は、最初からフランス文化省の援助は一切無い。今回はアメリカの大ギャラリー(ガゴシアン等)の援助によるところが大きいらしい。過去フランスは、文化政策において国の意思を貫くことを念頭においてか、昔から官と民の近寄りが非常に難しかったが、2010年以来の文化省縮小や、近年の経済危機続きによって、民間への依存がだんだんと普通のことになりつつある、そんな展覧会企画の流れのありようだろう。

Versailles Photo:S.H.

Versailles Photo:S.H.

Penone Photo:S.H.

Penone Photo:S.H.

Penone Photo:S.H.

Penone Photo:S.H.

Penone Photo:S.H.

Versailles Photo:S.H.

Versailles Photo:S.H.

Versailles Photo:S.H.