Melle CM 2011

Melle DM 2011

Ve BIENNALE INTERNATIONALE D’ART CONTEMPORAIN DE MELLE, FRANCE

 

特集「第5回メル現代アート・ビエンナーレ」(3

Habiter la Terre : du battement de coeur à l’emportement du monde

 

フランス、ポワトゥー・シャラント地域メル市。テーマ:「地球に住む、心臓の鼓動から世界の逆上まで」

2011625日 – 918日。

http://www.biennale-melle.fr/2011.programmation.html

Christian Boltanski, Céline Boyer, Gilles Clément, Pascal Colrat, Thierry Fontaine, Ha Cha Youn, Mona Hatoum, Shigeko Hirakawa, Gary Hill, Jason Karaïndros, Kôichi Kurita, Sébastien Laval, Claude Lévêque, Cristina Lucas, AdrianPaci, Mathieu Pernot, Dominique Robin, Massinissa Selmani, Chiharu Shiota, Kristina Solomoukha, Max Streicher, Barthélémy Toguo, Paul Virilio, Fang Wen. Ainsi que la chorégraphe Claire Servant et l’écrivain François Bon.

<Barthélémy Toguo、バルテレミィ・トゥグオ>

1967年カメルーン生まれ。
作品「The New World Climax II」

黒人の歴史、奴隷の歴史、翻って現在の有色人種の生き方。フランス当局が外国人の滞在を規制し取り締まる際に、行政が滞在許可証に押す印鑑が、丸太から彫り込まれておかれている。フランスの「サン・パピエ」、つまり国籍も滞在許可証ももらえない人々の、日常の権利を削がれた生活が、この印鑑にこめられている。ほかに、身分証明写真の拡大、滞在許可証のコピーなど。

(展覧会DMのHABITER LA TERREは、トゥグオの作品)

バルテレミィ・トゥグオ、Photo:S.H.

バルテレミィ・トゥグオ、Photo:S.H.

<Adrian Paci、アドリアン・パチ>

1969年アルバニア生まれ。1997年からミラノ在住。
ビデオ作品「Centro di permanenza temporanea」

1997年、アルバニアの市民戦争を逃れて家族とともにイタリアに逃亡したアドリアン・パチの作品は、亡命によって祖国を失い、政治の排他や貧困に苦しむ背景の中から、経済移民や阻害された人々を描き出す。Centro di permanenza temporaneaは、第三世界の名もない経済移民が、飛行機のタラップを上るところ。上り詰めると乗り込む飛行機が存在しない。どこへもいけない人々はそのまま、移民と移民を排他する世界の状況や人種差別を暗示してやまない。
「イタリアには毎週のように自分の国を出なければならなくなった アフリカからの移民が海を渡ってくる。<一時的に>ここを通過する人々は<恒常的に>どこにも行く当てのない袋小路にはいってしまうんだ」。

アドリアン パチ、Photo:S.H. 

アドリアン パチ、Photo:S.H. 

<Ha Cha Youn、ハ・シャ・ユン>

1960年韓国生まれ。1983年からフランス在住。
ビデオ作品「Sweet Home 4」

作家は、フランスに来たときから、基本的な人権すら奪われたホームレス、サンパピエを主題にパフォーマンス、ビデオを制作し続けている。ビデオ作品は、ブルドーザーがホームレスの身の回りの荷物、あるいは警察が没収して廃棄処分にしたサンパピエの荷物を容赦なくつぶしていく。

ハ・シャ・ユン、Photo:S.H.

ハ・シャ・ユン、Photo:S.H.