2018年と2017年の少し古い話になるが、二つの国の二人の女性が世界の首脳に加わった。

エチオピア初の女性大統領と女性の権利

2018年秋、エチオピア国会は、サーレワーク・ゼウデを初の女性大統領に選出。外交官として豊富な経験を持つサーレワーク・ゼウデは、アフリカで唯一の女性国家元首となった。女性大統領が誕生したのは、首相のアビイ・アーメドが、閣僚の半数に女性を任命した1週間後のことである。就任誓約の後サーレワーク大統領は、エチオピアにおける男女平等を実現するために精勤することを約束した。議会議員に向けては、「平和のない世界に苦しむ母の名において、皆さんに直ちに平和のために立ち上がっていただくようお願いします」と、平和を推進することを誓った。


新大統領は、男女平等についての指摘も的確だ。「新しい閣僚は女性も多く男女の差が縮まったように見えるが、まだまだ他の世界には長い道のりが待ち構えています」と。彼女の就任はエチオピア社会には歓迎されており、そのことも含め「歴史的」であると評価されている。

首相の首席補佐官は、「私たちの国のような家父長制社会では、女性国家元首の任命は未来に新しい基準を設けるだけではなく、女性が公の事物の決定者であることが普通になっていくだろう」とツイートした。

https://www.bbc.com/news/world

The new president standing with the prime miniser

Image copyrightAFP

 

 

大統領プロフィール: セネガルとジブチでエチオピア大使、中央アフリカ共和国(CAR)の平和構築の責任者など国連の役職、アフリカ連合の国連代表などを歴任。

 

アイスランド、女性首相はエコロジスト

https://inhabitat.com/iceland-elects-41-year-old-environmentalist-as-prime-minister

アイスランド首相カトリン・ヤコブスドッティル

2017年10月の総選挙でグリーンレフトは11議席を獲得し連立政権が結成され、11月30日に首相に就任。

グリーン・レフト党の41歳の議長カトリン・ヤコブスドッティルが、アイスランドの首相に選出された。 アイスランドで最も人気のある政治家の一人で、元教育大臣であり環境保護を公約しているカトリンは、2040年までにアイスランドをカーボン・ゼロへ導くと誓約した。 国家政治の汚職やスキャンダルで国民の不信が募る時代。 民主的な社会主義者であるカトリンは、国を前向きに漸進的な改革へ導く橋渡しのできるリーダーと見なされている。 ニューヨーク・タイムズ紙によると、アイスランド大学の政治学者であるエヴァ・H・オンヌドッティルは、「彼女は左派右派を問わず有権者をしっかり団結させることができる党首だ」と述べている。

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My opinion: 政治のトップに女性がいることは非常に重要である。閣僚にチラホラ、ではなく、本当のトップで決定する力を見せることが世界を変える一つのキー・ファクトである。エチオピアの首相補佐が言うように、これまで世界で数百年も繰り返された習慣である最終決定や最高機関の決定はいつも男性、という構図を壊し、女性も同等に最高機関の決定者でありうることを見せ、それを日常化していかなければならない。意識の改革はそこから始まる。