執行猶予付き8か月禁固刑

違法にフランスに入った移民50人に食事を与えたり助けたりしたという「罪」で、農業経営者セドリック・エルー(37歳)がリヨンで裁判を受け、執行猶予付き8か月の禁固刑を言い渡された。セドリック・エルーは、「見るに見かねて自分の土地を通った人たちを助けた。悪いのは困っている移民に対して何の対策もとらない行政の方だ」と胸を張って裁判に出頭。セドリック・エルーを支援する人たちが300人も裁判所前に集まった。「人を助けて犯罪者扱いされるのはおかしい」。一方訴えた州知事は、「違法滞在者に関わるなどもってのほか」と怒りをあらわにしているという。

H5N8

鳥インフルエンザ 

渡り鳥が運んできたと思われる鳥インフルエンザH5N8が発見され、大量の鴨が殺処分されることになった。その数100万羽から80万羽。飼育中の鴨全部を処分する農家には痛手が大きい。鳥インフルエンザの見つかった地域は、南仏に集中しており、ランド、ジェルス、ピレネー・アトランティック、オート・アトランティック、オート・ピレネーにまたがる150の市町村だ。

殺処分所へ送られる鴨 2016年1月6日

 女性の比率40%

大企業の取締役会のメンバーはその40%を女性が占めなくてはならないという法律が2011年1月1日に施行した。5年目の今年、この法律が守られているかどうかを調査したところ、118のフランスの大企業の54%がその取締役会に定数の女性を登用していることがわかった。2014年は8%、2015年は24%だったのに比べ、大きな成果と言える。ただ、取締役会ではなく、実行委員会の方は女性の定数を決めた法律がないため、委員会に男性しかいない会社が未だに多く、2016年現在で13%にとどまった。

パリの人口、13660人減

パリの人口が減少している? Airbnbなどの企業による長期滞在のツーリストに向けたアパートや貸し部屋が爆発的に増え、その分住民が減った計算だ。現在パリには2万戸あるという長期滞在のツーリスト用貸し部屋。他の国では様々な禁止並びに増設の抑制事項が設けられており、企業の勝手で増やしていくことはできないが、フランスは今後どういった規制を敷くことになるのだろうか。

年金「1日分が3100ユーロ」でスキャンダル

昨年CO2の排出量に関する大問題を起こしたドイツのフォルクス・ワーゲン社。その損失は180億ユーロにものぼったというが、事件の引責辞任をした社長のMartin Winterkornにフォルクス・ワーゲン社が一ヶ月10万ユーロ、つまり1日3100ユーロの年金を払っていることが発覚してまたもやスキャンダルの種を蒔いている。

(フランス2TV、フランス3)

気候変動、97%の科学者が認める

近年の気候変動調査から、21世紀初頭の地球温暖化予測の二倍の速度で気温が上昇していることが判明した。特に目立つのは、海洋の表面温度の上昇で、そのために海水の蒸発と気流に大きな変化をきたして、異常気象を激化しているものとみられる。

 Recent Ocean Warming has been Underestimated 過小評価されていた海洋の温暖化

Ajoutée le 4 janv. 2017

In a paper published in Science Advances, we used data from buoys, satellites, and Argo floats to construct separate instrumentally homogenous sea surface temperature records of the past two decades. We compared them to the old NOAA ERSSTv3b record, the new ERSSTv4 record, the Hadley Centre’s HadSST3 record, and the Japanese COBE-SST record. We found a strong and significant cool bias in the old NOAA record, and a more modest (but still significant) cool bias in the Hadley and Japanese records compared to buoy, satellite, and Argo float data. The new NOAA record agrees quite well with these instrumentally homogenous records. This suggests that the new NOAA record is likely the most accurate sea surface temperature record in recent years, and should help resolve some of the criticism that accompanied the original NOAA study.