フランスから―環境とアートのブログ

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アート・プロジェクト
とまり木の船

とまり木の船

プロジェクト「とまり木の船」
オー・アン・ブル Shigeko Hirakawa

オー・アン・ブル Shigeko Hirakawa

   
オー・アン・ブル Shigeko Hirakawa

オー・アン・ブル Shigeko Hirakawa

オー・アン・ブル Shigeko Hirakawa

オー・アン・ブル Shigeko Hirakawa

新作、「青い飛翔」

新作、「青い飛翔」

蒼い飛翔 -羽を持つ木- 平川滋子作品   2015年9月8日から27日まで、アーティスト・イン・レジデンスで制作した新作。企画はショザル・エコ農業教育農場。州、県、文化省の支援を得て行われる年に一回のランド・アート・レジデンシーで選ばれた。  
パフォーマンス「水を追いかける」最終回、ヨーロッパ遺産の日

パフォーマンス「水を追いかける」最終回、ヨーロッパ遺産の日

2014年9月20日、21日、つまりこの週末、ヨーロッパ遺産の日に向けて、平川滋子「ウォーター・フットプリント」展の第4回目のパフォーマンス「水を追いかける」が、現在展覧会が企画されているフィニステール県トレヴァレーズ領で行われる。領地の貯水池1800トン、狩の池の800トン、合計2600トンを緑に染めて領地内に流す大掛かりなパフォーマンスは最終回を迎える。展覧会は10月12日まで。
フランス人が好きなモニュメントのひとつ、ブル王立僧院

フランス人が好きなモニュメントのひとつ、ブル王立僧院

フランス2TVが企画するフランス人が好きなモニュメントへの投票で、ブル王立僧院がローヌ・アルプ地域の一位になった。昨年秋から今年3月にかけて王立僧院(ブル美術館)で企画された『私の夢のかなた』展に筆者が制作したインスタレーション「火の天使」を設置した現場が地域の首位を獲得するとは、筆者も嬉しい。
Eau en boule のいろいろ

Eau en boule のいろいろ

インスタレーション、オー・アン・ブル 2014年展覧会開催中    
パステル

パステル

プロジェクト遂行の時期はこれだけの大きさのデッサンをする時間がほとんど無いが、今夏、ようやくパステルに取り掛かった。はじめの数点を紹介。
展覧会、ウォーター・フットプリント

展覧会、ウォーター・フットプリント

平川滋子、ウォーター・フットプリント展、 フランス、フィニステール県トレバレーズ領で2014年10月13日まで。 プロジェクトのページへ… オフィシャルサイト、今の展覧会へ
Rendez-vous aux jardins ランデヴー・オ・ジャルダン

Rendez-vous aux jardins ランデヴー・オ・ジャルダン

Rendez-vous aux jardins (ランデヴー・オ・ジャルダン、庭園で会いましょう) 2003年に始まったフランス文化省が推進する文化イヴェントの一つ。2014年は12回目。地域の遺産局 Direction du patrimoine と地域文化振興局 Direction régionale des affaires culturelles の協力で行われ、全国2200の庭園や公園が文化イベントの対象になり一般に公開される。昨年2013年は180万人を動員。公園はもとより個人の庭園やこれまで公開されたことがなかった庭園などが特別オープンした。 今年は5月30日金曜日は学童中心に招待。一般は31日土曜、および6月1日日曜に庭園訪問ができる。 ちなみに、トレヴァレーズ領もブルターニュ113の庭園のひとつとしてオープン。特別に観覧料無料。 ランデヴー・オ・ジャルダン開催中、展覧会中の平川滋子のパフォーマンス「水を追いかける」が行われる。  
アート・プロジェクト「ウォーター・フットプリント」、ビデオとコンセプト

アート・プロジェクト「ウォーター・フットプリント」、ビデオとコンセプト

環境アート「ウォーター・フットプリント」 展覧会ドキュメント・ビデオ 「アーティストの視線」 展 フランス、フィニステール県、トレヴァレーズ領 2014年、4月12日から10月13日まで 人間活動の自然へのインパクトを語るとき、「エコロジカル・フットプリント」という表現に行き着く。 「フットプリント(足跡)」ということばが使われるようになった背景に、人間が自然を踏みにじった跡という意味があり、定義の生みの親の一人 William E. Reesによれば、「エコロジカル・フットプリントは、人間活動が環境に与える負荷を、資源の再生産および廃棄物の浄化に必要な 面積として示した数値(…)」であるという。このことで私たちが直感的に気づくのは、近い将来、世界の人口が増加し、「フットプリント」が拡大していっ て、われわれは持続可能な開発への理想からはどんどん離れていくだろうということだ。 水についてのリサーチ段階で、私は地球の将来に対する悲観的なビジョンばかりに出会った。 地球は水が豊富である。しかしその97.5%は海水で塩分を含んでおり、わずか2.5%が淡水なのだ。 淡水の68.9%は氷。30.8%は 地下水。つまり、淡水のほんの0.3%が川や湖などを満たす水なのである(FAOWATER 調査)。氷河も地下水も減少している今日、世界の人口は増加 し続けている。現在水の確保に困難な国の数は、2025年には倍増する計算だ(つまり、世界の3分の2の国が水飢饉に瀕する)。… 

なぜ環境問題か、というはなし その2

環境はそこで生きていく個人に大きく影響する問題であるが、一方で、国レベル、世界レベルで考え作り出す世界観の問題でもある。
なぜ環境問題か、というはなし その1

なぜ環境問題か、というはなし その1

「環境アート」という主題を自分のウェブにつけたのはもう14、15年も前のことになる。自分が何をやっても結局は自分の身の回りの環境に多かれ少なかれ影響された作品を作っていることに思い当たったときに付けた。したがって70年代で起きた歴史的な「環境アート」とは切り離れてぽつんとある。また「日本にいたらこんな作品は作っているはずがない」と思うことでフランスの環境が私の思考の反射板的となっていることがいつも浮き彫りになった。このことが、2003年のアメリカ行きを決めた要因でもある。「もしアメリカにいたとしても、今のような作品を作ってはいないだろう」という推測は、このとき現地アメリカで大いに確証を得たといっていい。自然環境のみならず、社会が違う。文化や言語のみならず、社会構造から来る気分がまったく違う。アートの成立も結局はすべて環境に帰するという思いを強くしたのはこのときだ。…