フランスから―環境とアートのブログ

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私の日常
パステル

パステル

プロジェクト遂行の時期はこれだけの大きさのデッサンをする時間がほとんど無いが、今夏、ようやくパステルに取り掛かった。はじめの数点を紹介。
初夏のPHOTO、Zapping 展覧会、パリ、植物

初夏のPHOTO、Zapping 展覧会、パリ、植物

今日のPHOTO Photography by Shigeko Hirakawa、 大きな展覧会がパリで行われている昨今。先週今週と、グランパレやベルサイユへ快晴に恵まれて撮影。
今日のPHOTO

今日のPHOTO

今日のPHOTO: 隣のさくらんぼ Photogrqphy by Shigeko Hirakawa 撮影、2014年5月18日、日曜日、拙宅の庭 いよいよ5月も半ばに入り、ようやく晴天の続くパリ。少々肌寒い日があるといえども、植物は今が育ち盛り、隣のさくらんぼが色づき始めたところ。枝もたわわ。
アート・プロジェクト「ウォーター・フットプリント」、ビデオとコンセプト

アート・プロジェクト「ウォーター・フットプリント」、ビデオとコンセプト

環境アート「ウォーター・フットプリント」 展覧会ドキュメント・ビデオ 「アーティストの視線」 展 フランス、フィニステール県、トレヴァレーズ領 2014年、4月12日から10月13日まで 人間活動の自然へのインパクトを語るとき、「エコロジカル・フットプリント」という表現に行き着く。 「フットプリント(足跡)」ということばが使われるようになった背景に、人間が自然を踏みにじった跡という意味があり、定義の生みの親の一人 William E. Reesによれば、「エコロジカル・フットプリントは、人間活動が環境に与える負荷を、資源の再生産および廃棄物の浄化に必要な 面積として示した数値(…)」であるという。このことで私たちが直感的に気づくのは、近い将来、世界の人口が増加し、「フットプリント」が拡大していっ て、われわれは持続可能な開発への理想からはどんどん離れていくだろうということだ。 水についてのリサーチ段階で、私は地球の将来に対する悲観的なビジョンばかりに出会った。 地球は水が豊富である。しかしその97.5%は海水で塩分を含んでおり、わずか2.5%が淡水なのだ。 淡水の68.9%は氷。30.8%は 地下水。つまり、淡水のほんの0.3%が川や湖などを満たす水なのである(FAOWATER 調査)。氷河も地下水も減少している今日、世界の人口は増加 し続けている。現在水の確保に困難な国の数は、2025年には倍増する計算だ(つまり、世界の3分の2の国が水飢饉に瀕する)。… 

なぜ環境問題か、というはなし その2

環境はそこで生きていく個人に大きく影響する問題であるが、一方で、国レベル、世界レベルで考え作り出す世界観の問題でもある。
なぜ環境問題か、というはなし その1

なぜ環境問題か、というはなし その1

「環境アート」という主題を自分のウェブにつけたのはもう14、15年も前のことになる。自分が何をやっても結局は自分の身の回りの環境に多かれ少なかれ影響された作品を作っていることに思い当たったときに付けた。したがって70年代で起きた歴史的な「環境アート」とは切り離れてぽつんとある。また「日本にいたらこんな作品は作っているはずがない」と思うことでフランスの環境が私の思考の反射板的となっていることがいつも浮き彫りになった。このことが、2003年のアメリカ行きを決めた要因でもある。「もしアメリカにいたとしても、今のような作品を作ってはいないだろう」という推測は、このとき現地アメリカで大いに確証を得たといっていい。自然環境のみならず、社会が違う。文化や言語のみならず、社会構造から来る気分がまったく違う。アートの成立も結局はすべて環境に帰するという思いを強くしたのはこのときだ。…
今日のPHOTO

今日のPHOTO

今日のPHOTO Photography by Shigeko Hirakawa ブルターニュの展覧会(トレヴァレーズ領の二人展)オープンの翌日、海岸線にたどり着いて撮影した海辺の花と夕焼け。    
プロジェクト「ウォーター・フットプリント」

プロジェクト「ウォーター・フットプリント」

[プロジェクト「ウォーター・フットプリント」] 構想は2012年。実現は2014年4月、フランス、フィニステール県トレヴァレーズ領での企画展「アーティストの視線」。 展覧会「Regard d’artiste」: トレヴァレーズ領の企画展覧会(アーティスト二人の作品プロフィール): - Shigeko Hirakawa : Water Footprint Project - François Méchain : Perspectives Domaine de Trévarez, Saint Goazec, France 会期:2014年4月12日から10月13日まで、毎日開館。 企画:フィニステール県、EPCC Chemins du patrimoine en Finistère サイト:http://www.cdp29.fr/fr/agenda/view/151/shigeko-hirakawa/  Trévarez: トレヴァレーズ領、便利インフォメーション    平川滋子、プロジェクト「ウォーターフットプリント」の内容と展示作品: インスタレーション「ウォーター・フットプリント」(55トンの水の上を歩く) パフォーマンス「水を追いかける」(1800トンの水を染めて放水) インスタレーション「オー・アン・ブル」 パフォーマンス「水を追いかける」の実施日: ・Festival of Rhododendron, 5月10,11日 ・Rendezvous in the Gardens, 5月31日、6月1日 ・ヨーロッパ遺産の日,9月20、 21日 インスタレーション「ウォーター・フットプリント」(55トンの水の上を歩く)Photo:S.H.   「ウォーター・フットプリント」とは? おおまかにいうと家庭や農業、産業その他で利用されて消費され人間や地域に必要な水の総量のことをさす。
インスタレーション「オー・アン・ブル」

インスタレーション「オー・アン・ブル」

ビデオで紹介:インスタレーション「オー・アン・ブル」: 新作、オー・アン・ブルは、Eau(水)がBoule(球状)になったという意味なのだが、アン・ブル(en boule)で「怒った」という意味にもなるので、「怒った水」という解釈も可能だ。アイデアを思いついたのは2010年あたりだったのだが、トレバレーズでの企画でようやく今年実現に至った。 19世紀に地域のブルジョワの手で建てられたトレバレーズの城は、水洗や電気などの当時の最先端技術をふんだんに利用しかつ周到に完備した城であった。第二次世界大戦中、ドイツ軍が進攻してこの城を拠点としたため、イギリス空軍に爆撃され、城の半分が破壊されるという悲劇にあった。英国空軍は二機の飛行機で城を爆撃する際、カメラを回して爆弾投下の様子を映像に収めている。領地の管理をするフィニステール県は破壊された城の修復を続けており、スレートの屋根の修理はほとんど完了。城の内部をが少しずつ一般公開されると同時に、昔の資料も見られるようになってきた。70年前に城を破壊した英国空軍の爆撃映像は、城の一階で常時放映中だ。 私の作品はこの大雨の中、世界の水不足が近い将来やってくることを示唆した、エコロジーのプロジェクトだ。タイトルは「ウォーター・フットプリント」プロジェクト。オー・アン・ブルは怒った水、のほうが意に適っているかもしれない。(S.H. つづく)
新プロジェクト、ウォーター・フットプリント

新プロジェクト、ウォーター・フットプリント

更新:2014年2月16日 フランス、フィニステール県、トレバレズ領シュマン・デュ・パトリモワンヌ・アン・フィニステール企画 平川滋子個展 [新プロジェクト、ウォーター・フットプリント] 開催:2014年4月11日から10月末日まで
2014年 ご挨拶

2014年 ご挨拶

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。平川滋子 [ ご挨拶 ]…
Red Trees & One Hectar Per Second

Red Trees & One Hectar Per Second

更新:2013年9月8日:展覧会延長、9月29日まで:[ポーランド、クラクフ、二人展『Common Earth』から、作品 Red TreesとOne Hectar per Second 平川滋子]:   展覧会『Common Earth』- Environmental Art 平川滋子 Shigeko Hirakawa、エリザベス・ベラ  Elisabeth Wela 二人展 2013年7月30日から9月29日まで Museum of Japanese Art and Technology manggha ul. M. Konopnickiej 26  30-302 Krakow, Poland Tel: 012 267 2703 & 012 267 3753 www.manggha.krakow.pl
クラコフで共同プロジェクト「Common Earth」

クラコフで共同プロジェクト「Common Earth」

更新:2013年8月10日: 展覧会「Common Earth」が、ポーランド、クラクフ市にある日本美術技術博物館の企画で始まった。アーティストはパリ在住ポーランド人のエリザベス・ベラと私の二人で、展覧会の根幹はお互いに共通の研究主題である環境とエコロジーが出発点だ。

アクチュアリティ・日本、参議院選挙

更新:2013年7月8日:福島第一原子力発電所の海側の井戸の水の放射能が日々高濃度に(過去最高の60万ベクレル)。不思議なことに現政府の対応は無し? ---- 2013年7月1日付けで、在フランス、日本大使館からメールで参議院選挙が告知された。日本の投票日は7月21日の予定だそうだが、在仏日本人には7月5日から14日までのあいだに大使館で投票する運びとなるそうだ。7月4日の参議院選挙立候補者の公示の翌日から投票、という慌しさ。衆議院選挙も日本より先立ち、なかなか方向を見分けるのは難しかったが、こうしたぎりぎりの日程のなかで、各党の選挙公約を隅々探る時間はごくわずかしか残されていない。