フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "温暖化"
グリンランドの氷帽融解、手遅れ

グリンランドの氷帽融解、手遅れ

海面上昇の鍵、グリンランドの氷帽が消滅し、再生不可能に グリーンランドの陸地を覆っていた氷河(氷帽)はすでにこれまで温暖化で非常に縮小していたが、とうとう回復不可能なところまで融解したことがわかった。たとえ地球温暖化が今日止まったとしても、氷河はリカバーできず、近い将来海面上昇へ深刻な影響を及ぼすことになる。

気候温暖化への世界の挑戦、また失敗、問われるリーダーシップ

「悲惨」、「苦渋」、「前代未聞」… 実りのない二週間の交渉の後のCOP25は失敗 マドリッドにおける二週間にわたる首脳間交渉の後、COP25は終了した。 国連事務総長アントニオ・グテーレスは12月15日日曜日のプレスリリースで、 「COP25の結果に失望した。国際社会は、気候危機に対応す積極的な覇気を示す重要な機会を逸したのです」と苦言した。実際、この国際会議は失敗で終わったと言わなければならない。 主要な汚染大国からの具体的なコミットメントなし 会議の本題では、地球温暖化を食い止めるというパリ協定(2015年締結)で定めた目的と現状のギャップを縮めるために、「緊急行動」を求めていたのであるが、主要なCO2排出国のほとんどが具体的な方策を出しておらず、
スピードアップする気候変動クライシス

スピードアップする気候変動クライシス

海面上昇 カナダやアラスカでの火災の自然発生は毎年のことだそうだが、今年は北極圏のロシアやグリンランドでも、激しい火災が発生している。ロシアでは、北アメリカに匹敵するほどの広さの山野を焼き続け、100を超える火災は、6月だけで5000万トンのCO2を大気中に放出したことになるという。 ヨーロッパを襲ったヒートウエーブは北上し、グリンランドでは7月だけで1億9700万トンもの氷が溶けた。これは、例年の6000万トンをはるかに超えるかつてない量である。この7月の氷解による水は、海面を0.5mmも上昇させたのだそうだ。 年々酷くなる気候変動のよる被害が、地球環境をさらに悪化させている。

トランプ初のG7参加と気候変動

アメリカと気候変動 2015年暮のCOP21で、195カ国が賛同して成立した環境問題への取り組みであるパリ協定。今月29日のイタリアでのG7は、7カ国のうちアメリカ、イタリア、フランス、イギリスが新首脳を迎え、改めてパリ協定賛同の確認が行われたが、同意6対保留1で協定実行が足踏み状態に入ったとみられる。 同意の意思を示さなかったのはアメリカのトランプ大統領で、大統領選キャンペーン中から気候変動は嘘であると主張し、アメリカ市民の税金をNATOなどに使わず国内の雇用増大のために石炭採掘を拡大させる、などの公約をしてきたために、トランプ当選直後からパリ協定からのアメリカの脱退が懸念されていた。米大統領は、「パリ協定に対する態度は数日中に決める。Make America Great Again!」とツィートしており、「アメリカはそれでも我々の友達」というイギリスのメイ首相と、「予想していたより希望が持てる」と評価したフランスのマクロン新大統領を横目に、ドイツのメルケル首相は、「私たちがお互いを頼る時代は終わった、というのがこの数日の経験だ」と合意成立の失敗に大いに不満の意を表した。

気候変動、オバマ・トーク

映画「Before the Flood」の周辺について、ディカプリオ、オバマ大統領、テキサス工科大学の科学者ヘイホーの3者シンポジウム。気候変動懐疑派のトランプ氏が当選する前のビデオなので、少し内容的なズレがあるが、オバマ大統領が環境問題、そして大気汚染や地球汚染問題へ、いかに真摯に向き合っていたかという姿勢が見えるビデオ。問題はこれから。
2016年、気象観測始まって以来の高温

2016年、気象観測始まって以来の高温

地球の温度上昇が観測史上最高をふたたび更新、北極の異常事態 「北極がこのような温暖化現象の異常な記録を見せ、これほどその甚だしい影響を観測するのは稀なことだ」とNOAAの北極研究プログラムのディレクター、ジェレミー・マティス。2016年12月、アメリカのNOAAは北極に関し、1900年に始められた気温調査史上、最近12ヶ月が温度が一番高いと発表した。北極は2015年10月から2016年9月の間に3.5℃上昇していることがわかっているが、これは、他の地域の二倍の温度上昇を意味する。
海中の珊瑚の死滅、オーストラリアで67%

海中の珊瑚の死滅、オーストラリアで67%

各地で死に始めたサンゴ 11月上旬フランス2TVが、フランス人科学者たちがインド洋周辺の海中に生息するサンゴが死滅しかけているのを発見して救済を始めたという事実を公表したが、今日のル・モンド電子版がやはり、オーストラリアの観光地で知られる世界遺産、グレート・バリア・リーフの巨大なサンゴ礁が、インド洋のサンゴと同じように「白化」し、この数か月で67%が死滅したと伝えた(クイーンズランドのジェームス・クック大学調査)。原因は、地球温暖化による水温の上昇だ。
Before the Flood

Before the Flood

Before the Flood マーチン・スコルセス監督、レオナルド・ディカプリオ主演の「洪水の前」。国連の気候変動への取り組みをディカプリオがルポルタージュを中心に明らかにしていく映画。 Before the Flood – Trailer | National Geographic About Before the Flood: Before the Flood, directed by Fisher Stevens, captures a three-year personal journey alongside Academy Award-winning actor and U.N. Messenger of Peace Leonardo DiCaprio as he interviews individuals from every facet of society in both developing and developed nations who...

洪水

秋から冬にかけてフランス各地で洪水があい続いている。今日は、南東フランスで大雨。ル・ヴァールで、道路が冠水し住宅地も水に浸かった。洪水だらけの異常気象の原因のひとつに地球温暖化があげられる。2014年は1900年に設立したフランス気象台始まって以来の暖かい年となった。温暖化は着実に進んでいるといえる。(フランス2TV)2014年11月各地の洪水の様子を見るビデオ…。
特集 第5回メル国際現代アート・ビエンナーレ(1) 

特集 第5回メル国際現代アート・ビエンナーレ(1) 

Ve BIENNALE INTERNATIONALE D’ART CONTEMPORAIN DE MELLE, FRANCE   特集「第5回メル国際現代アート・ビエンナーレ」(1) Habiter la Terre : du battement de coeur à l’emportement du monde 2011年6月25日から9月18日まで。 フランス、ポワトゥー・シャラント地域メル市。テーマ:「地球に住む、心臓の鼓動から世界の逆上まで」 Information: http://www.biennale-melle.fr 展覧会紹介特集記事の第一回目は、メル国際現代アート・ビエンナーレ。