フランスから―環境とアートのブログ

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アクチュアリティ・日本、311

平成28年3月13日。原発事故から5年目。この間私は、非科学、非人道、不当の政府の対策に憤りと嘆きを抱き続けてきた。技術の進歩と平等の概念、培われてきたはずの叡智はどこへ。これまでの原発事故、特にヨーロッパを汚染したチェルノブイリ原発事故がのこした教訓はあろうことか為政者の逃避と詭弁に利用されることが目立ち、人を救うためには使われない。多発する子供のがんを目の当たりにして、事故当時チェルノブイリへ入ったリキダター(清算人)と呼ばれた放射能の始末屋たちが、「子供を一番先に避難させるべきだった」とのちのち悔いたのを思い出す。日本の被災地の5年目は原発事故の汚染地区と大きく重なり、甲状腺がんの多発に見る人への害は端緒を開いたばかりだという。がんを患うことで自由な未来を奪われて生きる供たち。放射能汚染地区へ子どもを縛り付け、極限の不安の中で生きることを強いる為政者の罪は計り知れなく重い。 2016年3月11日の報道ステーション。この番組を見られた方が多いと思うが、問題点を詳らかにする一つの機会としてこのブログにアップしたいと思う。

アクチュアリティ・ZAP

久しぶりのフランスのアクチュアリティ。ベビーブームとはいえ、フランスも高年齢層が増え続けている。ヨーロッパの経済恐慌や負債、増税、年金制度の見直しなどを含め、大きな流れは「負」の方向へいく感が否めない今日このごろだ。そのなかで救われるのは、真の男女平等への地道な政策が「女性の権利」省と内閣全体の前向きな姿勢によって進められていることだろう。(S.H.) フランス2TVのニュースから:フランス経済 [社会保障制度の赤字軽減に、入院の形式を見直し] 手術後の入院形式を変えることによって、50億ユーロもの節約ができることがわかった。手術によっては、朝病院に入り、手術をした日のうちに帰宅する「Hospitalisation ambulatoire」という方法がある。フランスで行われる手術はその日のうちに帰宅できる軽いものが40%をしめているが、デンマークなどでは80%が帰宅するのだそうだ。費用は、手術当日の帰宅形式をとれば一泊入院分の約半分で済み、健康保険制度の負担分も患者の負担分も同時に半分になる。「患者は手術当日は心配で病院に泊まることを望む場合が多いが、実際は自宅に帰ってもいい場合がたくさんある」と病院の外科医。保健の赤字軽減に、「Hospitalisation ambulatoire」の奨励がすすみそうだ。…